[Internet]ゲートウェイフォームでインターネットサービス接続スケジュールを設定して、インターネットサービスがインターネットサービスプロバイダ(ISP)に自動的に接続する日時を指定する必要があります。この設定は、次のいずれかの方法で開始できます。
・管理者としてログインし、管理者デスクトップの[ゲートウェイとサービス(Gateways & Services)]フォルダにある[Internet]ゲートウェイのフォームを開く。
・[インターネットの基本設定(Basic Internet Setup)]フォームの[サービス]タブにある[Internetアカウントの設定]ボタンをクリックする。
[スケジュール]タブ-[日時A][日時B]タブの設定
[日時A]タブと[日時B]タブで、電子メール(POP3)、ニュース(NNTP)、ダイヤルアップ接続の設定を行います。このゲートウェイ設定フォームの[条件]タブでは、待機状態の受信メール数か、ユーザのログイン動作によってサービスが接続を開始するタイミングを設定します(選択した設定内容によって変わります)。
ここでは、ある航空会社でのスケジュール設定を例に取ります。
この航空会社の業務日は1日24時間、1週間に7日あるため、POP3によるISPからインターネットメールの受信を毎日行いたいと考えています。この会社では、接続開始時刻を午前4時に設定しました。こうすれば、メールが早番の人に届けられます。また、監査と管理作業を行うために、利用者が少ないと思われる午前1時を接続終了時刻にしました。午前1時から午前4時までは、メールやニュースが届かなくなります。
この会社では、開始時刻から終了時刻までの間、毎時間接続するように設定しました。メールやニュースを受け取るのに時間がかかりすぎるとユーザが感じる場合には、接続間隔を短くして、接続回数を増やすことができます。ただし、メールとニュースが大量にある場合、各ユーザの接続時間は長くなります。
この会社では、[日時B]タブを使用する必要はありません。[日時B]タブで実行できる機能は、[日時A] タブと同じですが、[日時B]タブを使うとより柔軟なスケジュールを設定できます。例えば、時間単位で課金される接続サービスを利用している場合に有効です。また、常時接続サービスを利用しているものの、システムの帯域容量を超えるような負担をかけたくないというように、メールとニュースの読み込み頻度オフピークの時間帯は減らしたいと考えている場合にも有効です。
[スケジュール]タブ-[条件]タブの設定
先ほどの会社では、ユーザが接続した時に(あるいは、[時間A]タブで設定した時刻に)、メッセージが読み込まれてユーザに配信されるよう設定することにしました。このように設定すると、サーバの負荷を軽減することができます。これは、ユーザがログインするか[日時A]タブの設定時刻になるまで、メッセージがメール配信サーバに保存されるためです。この設定によって、この会社では毎時間、もしくはその時間にユーザがログインしていれば、メッセージが読み込まれることになります。
ダイヤルアップ接続の設定
この航空会社はインターネットへの常時接続を行なっています。しかしながらインターネットに常時接続するのではなくダイヤルアップで接続する(ISPに電話をかけてメールとニュースを受信する)場合、ダイヤルアップ接続の設定をしなければなりません。ここでは、ダイヤルアップの基本的な設定について説明します。
ダイヤルアップ接続を設定するには、
1 [インターネットの基本設定(Basic Internet Setup)]フォームの[全般]タブで、[間欠またはダイヤルアップ接続]を選択します。
2 [メールの詳細設定(Advanced Mail)]フォームの[ルーティング]タブで、[1つのSMTPサーバを経由させる]を選択します。
3 インターネットサービスをインストールしたコンピュータにダイヤルアップ接続用ソフトウェアをインストールして設定します。
Windowsではダイヤルアップ接続の設定を行ってください。また、Mac OS Xでは、ダイヤルアップ接続が利用できるようにネットワークとIPトラフィックを処理するため、サードパーティ製のソフトウェアルータを設定してください。
4 ご利用のダイヤルアップソフトウェアでタイムアウトの時間を短く設定します。
5 [スケジュール]タブの[日時A][日時B]タブと[条件]タブを設定します。
これにより、配信されるメール(SMTP)の待機メッセージ数にしたがって、ダイヤルアップ接続が行われるようになります。
[条件]タブは、常時接続に利用することもできます。
[スケジュール]タブで設定するスケジュールによって、接続するタイミングが決まります。ダイヤルアップ接続用ソフトウェアで設定するタイムアウト値によって、接続を切断するタイミングが決まります。ピーク時間には短いタイムアウトを設定する場合は、[日時A]タブで、5分ごとなど多い回数を設定することができます。オフピークにはタイムアウトを長く設定する場合は、[日時B]タブで、2時間ごとなど少ない回数を設定することができます。
自動的にダイヤルアップ接続が開始するまで蓄積させたい待機メッセージ数にしたがって、[条件]タブを設定してください。例えば、重要度[高]のメッセージはすべてただちに配信されるようにしたい場合は、[重要度(高)のメッセージ]を低い値に設定します。どのメッセージも急いで配信されるようにする必要がない場合は、[すべてのメッセージ]を高い値に設定してします。
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