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監査について
監査は、ご利用のFirstClassサーバに対して次のような重要な機能を実行するものです。
・削除済みアイテムの完全な削除
・有効期限切れアイテムの削除
・有効期限切れユーザアカウントの削除
・自動更新の実行
・ネットワークストアの再構築の実行
https://hirosue.ne.jp/images/FOV1-0000D49E/FOV1-00013FFB/FOV1-0000F8C7/FOV1-0000F8E9/Administration/0000F456-0119ED62.6/4272004_110434_1.gif?src=.PNG注意
監査機能によってご利用のシステムの修復が行われますので、この機能は無効にしないでください。
監査に必要な時間は、ネットワークストアの大きさと複雑さによって異なります。また、監査をシステム全体に対して行うのか、あるいはユーザやコンテナに対して行うのかによっても異なります。監査は、大規模なネットワークストアでは数時間かかることもあれば、小規模なネットワークストアでは数分、1人のユーザではわずか数秒で終わることもあります。ご利用のFirstClassシステムで監査にかかる時間を知るには、コンソールの出力情報かサーバのログファイルを調べてください。
サーバを起動すると、次の監査の開始時刻が記述された情報がコンソールに表示されます。
81203_42521_14.png注意
直近の24時間以内にサーバを起動していない場合は、次にサーバを起動したときに自動的に監査が開始されます。
監査が終了すると、次の監査が開始される日付と時刻がコンソールに表示されます。
81203_42521_14.png注意
監査が行われている間もサーバはメッセージ配信を行うことができます。ただし、使用中のアイテムを監査することはできません。
監査の実行中に、サーバコンソールから停止コマンドを実行して監査を止めることができます。コンソールで、[Server]>[Stop Audit]を選択すると、高速シャットダウンと同じように、監査がただちに停止されます。監査は、次に開始されると、停止された時点で監査していたユーザから再開されます。
削除済みアイテムの完全削除
FirstClassサーバが保存する各メッセージの複製は1つだけです。例えば、あるメッセージを異なる6名のユーザに送信すると、FirstClassはそのメッセージを含むファイルの複製を1つだけサーバ上に保存し、各受信者のメールボックスにはそのファイルへのリンクを作成します。受信者が自分のメールボックスや会議室でそのリンクを開くと、FirstClassはサーバ上にある元のファイルを開きます。この方式のおかげで、サイズの大きいメッセージが複数の宛先に送信されても、必要となるディスク容量は小さくなります。
受信者または送信者が自分のメールボックスからこのメッセージを削除しても、実際のファイルは削除されず、そのメッセージへのリンクだけが削除されます。実際のファイルへのリンクがすべてなくなって初めて、そのファイルは本当に削除されます。例えば、6名のユーザに送信されたメッセージの元ファイルは、送信者と6名の受信者がすべて削除を行って初めて削除されます。
削除の取り消し
削除の取り消しコマンドを使用すると、ユーザは削除済みファイルを復活させることができます。しかし、監査が行われてしまうと、削除済みファイルを復活させることはできません。このことと、監査が定期的に行われる時刻をユーザに知らせておくようにしてください。また、削除取り消しを行う時間をユーザに与えてから、手動で監査を実行してもいいでしょう。
有効期限切れアイテムの削除
監査によって、有効期限が切れたファイルも削除されます。ご利用のシステムに保存されているアイテムにはすべて有効期限日があります。この日の翌日になると、アイテムはサーバから自動的に削除されます。有効期限日が過ぎたファイルまたはそのリンクが監査によって見つかると、そのファイルまたはリンクは削除されます。有効期限日は、そのアイテムが最後に編集された日に有効期間を加えた日です。
管理者は個人のメールと会議室のアイテムに有効期間をシステムプロファイルで設定することができます。また、会議室にあるすべてのアイテムには、有効期間をこれとは別に設定することができます。
ユーザは、[ファイル]>[プロパティ](Windows)または[情報を見る](Macintosh)を選択して、自分のメールボックスにあるメッセージの有効期間を編集することができます。また、会議室および自分のメールボックスで有効期間を設定す る権限をユーザに与えると、ユーザは自分が送信したメッセージの有効期間を設定することができます。ここで設定した権限は、事前にされているどの設定よりも優先して適用されます。
有効期間を活用して、ディスク容量が不足しないようにしてください。有効期間の長さは、ご利用のサーバマシンで利用可能なディスク容量にもとづいて決定してください。ディスク容量が十分にあり、トラフィックが少ない場合は、数年単位の長い有効期間にすることを考えてみてください。ディスク容量が小さい場合は、30日くらいの短い有効期間にしてください。
有効期間が過ぎたアイテムは、たとえまだ読んでいない受信者がいたとしても、監査によって自動的に削除されます。
有効期限切れユーザアカウントの削除
監査機能を利用して、非アクティブ状態のユーザアカウントを削除することができます。システムプロファイルで、ユーザアカウントが非アクティブ状態のままで存在できる最大時間を設定してください。ここで設定した時間以上非アクティブ状態であったユーザアカウントは、そのユーザのメールボックスの内容とともに、ディレクトリから自動的に削除されます。
FirstClassサーバの更新
監査を行うと、ご利用のシステム上での動作内容、システムのデータ処理状況について、数多くのログファイルや統計値が生成されます。このログファイルと統計値は、システムエラーの原因を調べるのに不可欠なものとして利用できます。



システム全体の監査の自動実行
デフォルトでは、FirstClassサーバは、システム全体の監査を1日に1回実行するよう設定されています。
システム全体の監査が行われている間は、サーバの速度が低下します。したがって、接続するユーザがいつも少ないオフピークの時間帯に監査の自動実行が行われるようにスケジュールを設定してみてください。システム全体の監査は、デフォルトでは午前3時に自動実行されます。
スケジュールの時刻を変更するには、
1       管理者デスクトップで[管理]>[システムプロファイル]を選択してください。
2       [タイマ]タブで[監査スケジュール]の時刻を変更してください。
開始時刻と終了時刻の設定
システム全体の監査を自動実行する開始時刻と終了時刻を設定すると、監査の開始時に予定終了時刻がコンソールに表示されます。監査の実行中にシステムプロファイルで終了時刻を変更しても、その変更は次回の監査が開始されるまで反映されません。
停止された監査を設定した開始時刻と終了時刻の間に開始すると、監査はシステムプロファイルで設定した終了時刻に停止します。設定した開始時刻と終了時刻の間以外に監査を開始すると、監査は終了予定時刻まで実行されます(その前に完了すれば、完了時刻まで)。
監査が終了予定時刻より前に終了したら、次の開始予定時刻まで監査は再開されません。(最初に戻って実行されることはありません)。
・監査が終了時刻までに完了しない場合は、終了時刻時点の場所で監査は停止します。次の監査は、前回停止した時点で監査が行われていたユーザから開始されます。
監査が(終了時刻までに完了せずに、または実行中に中断されて)前回停止した場所から再開され、終了予定時刻までにネットワークストアの最後まで達すると、監査は終了します。(最初に戻って実行されることはありません)。
・監査の開始予定時刻に停止していたサーバを、監査の終了予定時刻までに再起動した場合、監査はサーバ起動時に実行され、設定した終了時刻に停止します。
・監査が開始された後、その監査が終了していないうちに(または停止されている間に)サーバをシャットダウンすると、監査は自動では再開されません。この場合、監査は設定した開始時刻と終了時刻の間に一度だけ実行されます。
開始時刻のみの設定
開始時刻だけを設定した場合、監査は完了するまで続けられます。
デフォルトの 開始時刻の24時間後なので、監査の開始予定時刻にサーバが停止している場合、監査はサーバ起動時に開始され、停止しない限り完了するまで続けられます。
開始された監査がサーバのシャットダウンや管理者の操作によって手動で停止された場合、監査は開始時刻の24時間以内では自動的に再開されません。監査は開始時刻に入った時に一度だけ自動で実行されます。



手動によるシステム全体の監査
監査を手動ですぐに開始することができます。
ディスク容量が不足している場合は、不必要なファイルを削除してください。ただし、監査を行わなければ、ファイルを削除しても、その分のディスク容量を利用することはできません。
システム全体の監査を行うためには、次のいずれかの操作を行ってください。
・管理者デスクトップから、[管理]>[サーバ管理]>[監査]を選択。
・サーバコンソールから、[Server]>[Force Audit]を選択。
監査が行われている間はサーバのパフォーマンスが低下するため、手動による監査は必要な場合にだけ行い、通常は自動設定でシステム全体の監査を行うか、特定のユーザや会議室にだけ監査を実行する方がいいでしょう。
81203_42521_14.png注意
速度の遅いサーバとのセッションでは接続失敗によって中断される可能性があるため、ログ取得を無効にしてから手動でシステム全体の監査を行うことをお奨めします。



監査によるネットワークストアの問題修正
以前のバージョンでは、ネットワークストアにエラーの痕跡が見つかった場合は、監査を行わないようお奨めしていました。
今バージョンでは監査に新しい機能が加わったため、まずネットワークストアの診断と修復を行ってから、監査を実行することをお奨めします(監査の対象がユーザ、会議室、サーバ全体のいずれかは、起こっている問題によって異なります)。
ファイル共有違反がある場合、監査によってネットワークストア全体が修復されます。
場合によってはデータの一部を救い出せることもありますが、修復作業は、オブジェクトへのリンクを復元するなど手動で完了する必要があります。この場合、監査を行うと管理者のメールボックスに監査修復通知が送られます。カスタマーサポートでは、問題の修復のために、この監査修復通知の情報を利用することができます。この問題は時間がたつと悪化する種類のものではなく、監査を続けることによって問題が大きくなることはありません。



ユーザや会議室単位の監査
ユーザや会議室でデータの損傷や消失があった場合、該当するユーザやオブジェクトに対して監査を行って、損傷のあるファイルや失われたファイル(削除、異動されたメッセージやオブジェクトのことでありません)を修復することができます。
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一度でも監査を実行すると、ユーザが削除したファイルを削除取り消し機能で復活させることはできなくなります。
1       該当するユーザか会議室を[ディレクトリの一覧]フォームで選択してください。
2       フォーム上部にある[監査]ボタンをクリックしてください。
修復可能な損傷であれば、監査によって修復されます。
損傷が自動的に修復できなくても手動で修復できる可能性がある場合は、管理者のメールボックスに修復情報が送られます。
システム全体の監査の予定時刻に、ユーザや会議室単位の監査が処理待ち状態もしくは実行中の場合、その監査が完了してからシステム全体の監査が開始されます。
81203_42521_14.png注意
ディレクトリに表示されないアイテムの監査は、FirstClassスクリプトのAUDITコマンドで行わなければなりません。



コンソールに出力される情報
コンソールのメニューから監査を開始すると、コンソールには次のような情報が出力されます。
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管理者デスクトップの[管理]から、管理者がシステム全体の監査を開始すると、コンソールには次のような情報が出力されます。
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副管理者の権限を持つユーザがシステム全体の監査を開始すると、コンソールには次のような情報が出力されます。
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ユーザに対して監査を開始すると、コンソールには次のような情報が出力されます。
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会議室(下図ではFinance Area会議室)に対して監査を開始すると、コンソールには次のような情報が出力されます。



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