FirstClassのWebサイトの構成について
FirstClassのシステムでは、単一のWebサイト、複数のWebサイト、それに複数言語のWebサイトを作成することができます。デフォルトでは、FirstClassをインストールすると[Main
Site]というWebサイト用会議室が自動的に作成され、[複数サイトと複数言語の設定]フォームにこのサイトが自動で登録されます。この会議室の内容は、ホームページ(トップページ)をカスタマイズしようとしない限り変更する必要はありません。その理由は、この会議室にはご利用のシステムで単一のWebサイトを運営するのに必要なコンポーネントがすべて含まれているためです。
複数のサイトを運営したり、複数の言語に対応した複数のサイトを運営したりする場合は、各サイト用に別々のコンテナを作成して一意の名前を付けなければいけません。複数言語に対応したWebサイトを運営する場合は、言語ごとに個別のサブフォルダを作成しなければなりません。また、各サイトの情報を[複数サイトと複数言語の設定]フォームに手動で登録しなければなりません。FirstClassのWebサイトを作成する方法については、FirstClassのWebサイトの構築を参照してください。
どのようなサイトを作る場合でも、基本的なサイト構成は同じです。必要となるオブジェクトは、テンプレートセット、[Images]フォルダ、および[Home Page]ドキュメントだけです。下図は、FirstClassで複数のWebサイトを構成する場合の例です。ただし、ご利用のニーズに合わせて様々なサイト構成にすることが可能です。
Webサイトの構成例
ある企業が構築した、複数言語に対応した複数サイトの構成例を見てみましょう。
上の例では、この企業はCanada(カナダ)、US(米国)、およびSpain(スペイン)という3つの異なるサイトを作成しており、どのサイトも同じサーバマシンに割り当てられています。CanadaとUSは、それぞれ対応する2種類の言語用フォルダを持っています。各コンテナには、それぞれの言語で記述されたホームページ(トップページ)があります。この会社のサイト管理者は、[FC Resource Registry]に英語、フランス語、それにスペイン語のファイルを保存しています。
下図は、このサイト構成時の[複数サイトと複数言語の設定]フォームです。
あるカナダのユーザAは、ブラウザの言語の優先順位で、フランス語をデフォルトに、英語を2番目の言語に設定しているとします。ある米国のユーザBは、ブラウザの言語の優先順位で、スペイン語をデフォルトに、英語を2番目の言語に設定しているとします。また、あるスペインのユーザCは、ブラウザの言語の優先順位で、スペイン語だけを設定しているとします。3人のユーザがこの会社のWebサイトを閲覧すると、以下のようになります。
ユーザA(カナダ) ユーザB(米国) ユーザC(スペイン)
Canada(カナダ) フランス語 英語 英語
US(米国) 英語 スペイン語 スペイン語
Spain(スペイン) デフォルト デフォルト デフォルト
Canadaサイトは、英語とフランス語に対応しているため
・ユーザAには、フランス語のホームページ(トップページ)とテンプレートが適用されます。
・ユーザBには、英語のホームページ(トップページ)とテンプレートが適用されます。
・ユーザCには、スペイン語のホームページ(トップページ)とテンプレートが適用されます。
USサイトは、英語とスペイン語に対応しているため、
・ユーザAには、英語のホームページ(トップページ)とテンプレートが適用されます
・ユーザBには、スペイン語のホームページ(トップページ)とテンプレートが適用されます。
・ユーザCには、スペイン語のホームページ(トップページ)とテンプレートが適用されます。
Spainサイトは、英語にしか対応していないため、すべてのユーザにはデフォルトの英語だけが適用されます。
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