関連トピック
プロトコル別のクラスタサービスの作成
ご利用のシステムの効率性を高めるために、インターネットサービスをプロトコル別にクラスタ化することができます。1つのインターネットサービスクラスタを1つのプロトコル専用にするということは、インターネット専用回線を自宅に引くのと同じようなものだと考えることができます。インターネット専用回線はインターネットにアクセスする場合にだけ使用され、通常電話回線は電話の受信、発信に使われるからです。
この例では、すべてのSMTPトラフィックをクラスタ化することとします。このようにすると、元のインターネットサービスが稼動しているマシン上で、(HTTPやFTPなど)他のサービスを効率よく実行できるようになります。
このクラスタ設定を行うために使用するシステムのフォームは、以下の通りです。
元のインターネットサービス
・[インターネットの基本設定]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
メール用のクラスタサービス
・[インターネットの基本設定]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
メール用のサービスクラスタの作成
最初に行う作業は、以下の手順に従って、メール用のクラスタサービスを新しく作成することです。
1 クラスタサービスの作成の手順に従って、新しいクラスタサービスを作成してください。
この例では、新しいクラスタサービスを[Mail Services]という名前にします。
2 管理者デスクトップの「Clustered Services]フォルダ内に作られた[Mail Services]フォルダを開いてください。
3 [インターネットの基本設定]フォームをダブルクリックしてください。
4 [全般]タブの[プライマリドメイン名]にプライマリサーバの名前を入力し、[プライマリDNS]と[Postmaster宛メールの受信者]に必要な内容を入力してください。
5 [メール]タブで、[SMTPを有効にする]を選択してください。
6 [SMTPサーバのドメイン名]に、メールサーバ名を入力してください
7 [サービス]タブの[アカウント名]にMail Serviceと入力してください。
8 [インターネットの基本設定]フォームで他のすべてのプロトコルを無効にしてください。
9 管理者デスクトップの[Gateways & Services]フォルダにある[Mail Services]フォームを開いて、[ゲートウェイ名(アカウント名)]と[リモートサーバのシリアル番号(ユーザID)]を確認してください。
[ゲートウェイ名(アカウント名)]の内容は、[インターネットの基本設定]の[サービス]タブの[アカウント名]と同じ内容になっていなければなりません。また、[リモートサーバのシリアル番号(ユーザID)]は、この[Mail Services]クラスタを作成する際にFirstClassスクリプトで入力した[Gateway User ID]と同じ値になっていなければなりません。
元のインターネットサービスのSMTPトラフィックを禁止
次に行う作業は、以下の手順に従って、元のインターネットサービスでSMTPトラフィックをすべて無効にすることです。
1 元の[Internet Services]フォルダの[インターネットの基本設定]フォームを開いてください。
2 [全般]タブに入力されている情報が正しいことを確認してください。
3 [メール]タブで、[SMTPを有効にする]を無効にしてください。
4 必要に応じて、このフォーム上で他の設定を行ってください。
これで、すべてのSMTPトラフィックはすべて[Mail Service]クラスタにルーティングされ、他のすべてのプロトコルは元のインターネットサービスにルーティングされるようになります。
ユーザグループによるクラスタサービスの利用
クラスタサービスに1つあるいは複数のユーザグループをバインドすると、システムの負荷をさらに分散させることができます。例えば、特定のユーザグループのSMTPトラフックはすべて1つのクラスタサービスにルーティングし、残りのユーザのトラフィックは元のインターネットサービスにルーティングするといった設定が可能です。
この例では、経営管理部、営業部、およびマーケティング部のSMTPトラフィックを独立したメール用クラスタサービスにルーティングさせ、他の従業員のトラフィックはSMTPトラフィックを含めすべて元のインターネットサービスにルーティングさせることとします。
このクラスタ設定を行うために使用するシステムのフォームは、以下の通りです。
元のインターネットサービス
・[インターネットの基本設定]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
・[ユーザ情報]フォーム
メール用のクラスタサービス
・[インターネットの基本設定]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
元のインターネットサービスのSMTPトラフィックを許可
ここでは、元のインターネットサービスを(他のすべての従業員が利用できるように)設定する方法を説明します。
複数のクラスタでSMTPを有効にして異なるグループで利用できるようにする場合は、各クラスタの[ゲートウェイの設定]フォームでグループを設定してください。
1 管理者デスクトップにある元の[Internet Services]フォルダを開いてください。
2 [インターネットの基本設定]フォームをダブルクリックしてください。
3 [メール]タブで、[SMTPを有効にする]を選択してください。
4 [SMTPサーバのドメイン名]に、メールサーバ名を入力してください
ゲートウェイの設定
ここでは、(特定のユーザのWebトラフィック用に)[Mail Service]クラスタを設定する方法を説明します。
1 管理者デスクトップの[Gateways and Services]フォルダを開いてください。
2 [Mail Service]クラスタの[ゲートウェイの設定]フォームを開いてください。
3 [メイン]タブの[サービス名(アカウント名)]にMail Serviceと入力してください。
4 [ディレクトリ]タブをクリックして、このサービスを専用で使用するユーザグループ(この例では、経営管理部、営業部、マーケティング部の各ユーザグループ)を[このサービスを以下のグループに許可]に入力してください。
5 [ディレクトリ情報]ボタンをクリックして、元のインターネットサービスと同じパスワードを[パスワード]欄に入力してください。
6 インターネットサービスの[ゲートウェイの設定]フォームを開いてください。
7 [ディレクトリ]タブをクリックして、(手順4で入力したグループ以外の)他のグループを、[このサービスを以下のグループに許可]に入力してください。
各ユーザグループのフォームを開いて[ディレクトリ]タブをクリックし、[ディレクトリでの閲覧を許可するグループ]欄に[Other Sites]グループを登録してください。
これにより、各ユーザグループが他のゲートウェイを利用できるようになります。
他のサイトをすべて閲覧できるよう対象のユーザグループですでに設定されている場合は、[ディレクトリ]タブを設定する必要はありません。
これで、経営管理部、営業部、およびマーケティング部のSMTPトラフィックはすべて独立したメール用クラスタサービスにルーティングされ、他の従業員のプロトコルはすべて元のインターネットサービスにルーティングされるようになります
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