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FirstClassデスクトップのネットワークファイルシステムとしての利用
インターネットサービスのCIFS(Common Internet File System protocol)プロトコル、別名SMB(Server Message Block)プロトコルを使用すると、FirstClassのデスクトップをリモートドライブとしてマウントし、ネットワークディレクトリからFirstClassのコンテナやアップロードファイル(Microsoft WordドキュメントなどのFirstClass形式ではないドキュメント)に読み書きモードでアクセスすることができます。
この機能によって、不必要な手順を踏むことなく、FirstClassのシステムをファイルサーバとして利用し、ドキュメントにアクセスして作業を行うことができます。また、外部のファイルサーバを利用する必要がなくなります。
下図に、FirstClass形式ではないドキュメントを利用する従来の方法と、CIFSによって利用する新しい方法を示しています。
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CIFSを利用する際、FirstClassクライアントでログインする必要はありませんが、FirstClassの登録情報(ユーザIDとパスワード)による認証を受けなければなりませんまた、CIFSはインターネットのプロトコルであるため、ローカルマシンとインターネットサービスのマシンのどちらもインターネットに接続している必要があります。
CIFSを使用するためには、次の2つの処理を完了しなければなりません。
・インターネットサービスのマシンで、あらかじめ備わっているファイル共有機能を無効にする。
・ローカルマシンでインターネットサービスのCIFSモジュールを起動する。
81203_42521_14.png注意
ご利用のOSでのファイル共有機能についてよく理解しておくようにしてください。
CIFSを使う理由
FirstClassのような共同作業環境でCIFSを使用することには、多くの利点があります。例えば、CIFSによって、
・FirstClassデスクトップ上のコンテナにあるFirstClass形式ではないドキュメントの保存と編集をするのに、FirstClassとハードディスクとの間でドキュメントをアップロード、ダウンロードする必要がありません。したがって、Novellなどの外部ファイルサーバが不要になります。
・FirstClassクライアントを使わずに、ローカルのネットワークディレクトリからFirstClass形式ではないドキュメントを共有、利用することができます。
・コンテナとドキュメントはFirstClassサーバに保存されているため、(会議室を使用した場合は)会議室の権限や、FirstClassネットワークストアの定期的なバックアップなど、FirstClassの持つセキュリティ機能によってドキュメントを保護することができます。
ご利用の作業環境でのCIFSの利用事例をいくつかご紹介します。
例1
ある会社で、リーダと5人のメンバーが所属するチームがあり、各メンバーはFirstClassデスクトップにある会議室のエイリアスに保存された、FirstClass形式ではないドキュメントを共用しています。メンバーのほとんどは自分のマシンでFirstClassクライアントを使用していますが、使用していないメンバーもいます。チームリーダは、メンバーが同じドキュメントに毎日アクセスして利用するようにさせたいと考えています。しかし、FirstClassクライアントではアップロードファイルが読み取り専用で開かれるため、メッセージにドキュメントファイルを添付しなければならなかったり、メンバーが自分のハードディスクとFirstClassとの間でファイルを繰り返しアップロード、ダウンロードしないと編集ができなかったりするような事態は避けたいと考えていますまた、メンバーがFirstClassクライアントを使っても使わなくてもファイルにアクセスできるよ うにしたいと考えています。
この目的を達成するため、チームリーダは、FirstClassの管理者がCIFSプロトコルを有効にしていることを確認しました。次に、チームスタッフに対して、自分のFirstClassのデスクトップをローカルでマッピングするよう依頼しました。このチームのメンバーがFirstClass形式ではない作業用ドキュメントが保存されている会議室にCIFSを利用してアクセスすると、下図のようになります。
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FirstClassクライアントでこの会議室にある同じ内容を表示すると、下図のようになります。
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CIFSでのアクセスによって、このメンバーが任意のドキュメントをダブルクリックすると、ドキュメントは適切なアプリケーションから編集モードで開かれます。このメンバーは、ファイルをダウンロードし、編集し、また会議室にアップロードするという作業することなく、このドキュメントを編集して保存することができます。
この方法によって、チームの全メンバーは、FirstClassクライアントを使うことなく、作業の必要なファイルに簡単にアクセスできます。また、ドキュメントをローカルのハードディスクにダウンロードしなくても、コンテナから直接読み書きモードで開くことができます。あるドキュメントを利用できるユーザは常に1人だけです。したがって、更新日時の異なるドキュメントがいくつもできたり、不明なドキュメントができたりする心配はありません。ドキュメントはFirstClassサーバに保存されているため、チームリーダはドキュメントが保存されている会議室に好きな権限を設定して、ドキュメントを正しく保護し、バックアップをとることができます。
例2
ある会社のFirstClass副管理者は、会社のWebサイト用のHTMLドキュメントをすべて作成、更新しています。サイト用ドキュメントを編集するため、副管理者は自分のFirstClassデスクトップで専用の[Web files in progress(作業中のWebファイル)]会議室を設置しています。副管理者は、この会議室で編集を行ってから、Webサイト公開用の[WWW]フォルダにファイルを保存します。副管理者であるため、[WWW]フォルダのエイリアスは自分のデスクトップに作られています。
以前は、ドキュメントを編集するのに、ファイルをローカルマシンのデスクトップにダウンロードして、HTMLエディタで開いていました。編集が終わると、そのファイルをローカルドライブからFirstClassの会議室にアップロードし、そこからファイルを[WWW]フォルダにドラッグしてWebサイトを更新しなければいけませんでした。
CIFSを利用して自分のFirstClassデスクトップをローカルにマッピングすることで、副管理者はドキュメントが保存されているFirstClass会議室をハードディスク上で開くことができます。会議室内のドキュメントをHTMLエディタにドラッグして開き、編集して保存することができます。更新したファイルは、ファイルが保存されている会議室内で、ローカルのドキュメントと同じように自動的に保存されます。更新が完了したら、副管理者はそのHTMLドキュメントをハードディスク上の[WWW]フォルダに直接ドラッグすることができます。アップロードやダウンロードは必要ないため、簡単に会社のWebサイトを更新できます。
HTMLドキュメントを保存している会議室を、副管理者が自分のハードディスク上で表示すると下図のようになります。
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クライアントでこの会議室にある同じ内容を表示すると、下図のようになります。
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インターネットサービス上のマシンでのファイル共有の無効化
インターネットサービスのCIFS/SMBモジュールを起動するには、インターネットサービスのマシン上で実行されている他のファイル共有サーバをあらかじめ無効にしてください。ここで説明する手順にしたがって、次のOSでファイル共有を無効にすることができます。
Microsoft Windows 2000の場合
ファイル共有を無効にするには、
1       [コントロールパネル]を開きます。
2       [管理ツール]を開きます。
3       [コンピュータの管理]を開きます。
4       左側のペインにある[デバイスマネージャ]を選択します。
5       [表示]>[非表示のデバイスの表示]を選択します。
[プラグ アンド プレイではないドライバ]という項目が、新しく右のペインに現れます。
6       [プラグ アンド プレイではないドライバ]のツリーを開いて、[NetBIOS over Tcpip]ドライバをダブルクリックします。
7       [全般]タブを選択します。
8       [デバイスの使用状況]のドロップダウンメニューから[このデバイスを使わない(無効)]を選択します。
9       マシンを再起動します。
Microsoft Windows XPの場合
ファイル共有を無効にするには、
1       [コントロールパネル]を開きます。
2       [パフォーマンスとメンテナンス]をクリックします(Windows XP の[カテゴリの表示]の場合)。
Windows XPの[クラシック表示]にしている場合は、手順3に進んでください。
3       [管理ツール]をクリックします。
4       [コンピュータの管理]を開きます。
5       左側のペインにある[デバイスマネージャ]を選択します。
6       [表示]>[非表示のデバイスの表示]を選択します。
[プラグ アンド プレイではないドライバ]という項目が、新しく右のペインに現れます。
7       [プラグ アンド プレイではないドライバ]のツリーを開いて、[NetBIOS over Tcpip]ドライバをダブルクリックします。
8       [全般]タブを選択します。
9       [デバイスの使用状況]のドロップダウンメニューから[このデバイスを使わない(無効)]を選択します。
10      マシンを再起動します。
Microsoft Windows NT4の場合
ファイル共有を無効にするには、
1       [コントロールパネル]を開きます。
2       [デバイス]をダブルクリックします。
3       [NetBIOSインタフェース]を選択して、[起動]をクリックします。
4       [無効]をクリックします。
5       マシンを再起動します。
Mac OS XとLinuxの場合
この2つのOSでは、ファイル共有サーバが自動で有効になることはありません。Mac OS X(サーバまたはワークステーション)では、ファイル共有は自動的にインストールされますが、デフォルトでは無効になっています。Linuxでは、ファイル共有は自動的にはインストールされず、もしインストールしてもデフォルトでは無効になっています。どちらのシステムでも、インターネットサービスがCIFSポートにアクセスできるようにするには、ファイル共有を無効にしなければなりません。
Mac OS Xのサーバでファイル共有を無効にするには、
[システム環境設定]>[共有]>[サービス]>[Windowsファイル共有]を選択し、[Windowsファイル共有]のチェックボックスをクリアにします。
Mac OS Xのワークステーションでファイル共有を無効にするには、
[ワークグループマネージャ]>[共有]>[プロトコル]>[Windowsファイル設定]を選択し、[SMBにようる共有]チェックボックスをクリアにします。
Linuxサーバでファイル共有を無効にするには、
[メインメニュー]>[システム設定]>[サーバ設定]>[Sambaサーバ]を選択肢、設定フォームの登録をすべて削除します。



インターネットサービスのマシン上でのCIFSモジュールの起動
ご利用のOSに合わせてインターネットサービスのマシンの設定を行ったら、CIFSモジュールを起動することができます。このためには、[インターネットの基本設定(Basic Internet Setup)]フォームの[ファイル]タブを開き、[CIFS/SMBを有効にする]を選択してください。
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[Webとファイルの詳細設定(Advanced Web & File)]フォームの[CIFS]タブで、標準のタイムアウト、ポート番号、セキュリティ関連機能などの詳細オプションを設定することができます。サーバの標準的な権限設定を行って、FirstClassのコンテナとアップロードファイルのセキュリティを確保するようにしてください。



ローカルマシン上でのFirstClassデスクトップのマッピング
ご利用のマシン上でのFirstClassデスクトップのマウントは、ネットワークドライブをマッピングするのと同じ方法で行います。
81203_42521_14.png注意
インターネットサービスは、Mac OS XマシンからのCIFS接続は受け付けません。
ご利用のマシンでマイコンピュータやエクスプローラを利用して、ボリュームかドライブを表示させます
マッピングするドライブを選択したら、アクセスしたいFirstClassデスクトップがあるインターネットサービスのマシンに割り当てられたIPアドレスかドメイン名のパスを、正しく指定してください。例えば、
Windows XPでは、

目的のユーザのFirstClassデスクトップに自分のドライブをマッピングすると、ユーザIDとパスワードを尋ねる画面が現れます。下図はその例です。
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ログインに成功すると、デスクトップのオブジェクトがすべてドライブに一覧表示されるはずです。下図はその例です。
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