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 C201
 



システムのデフォルト設定
システムプロファイルには、ご利用のシステムの基本的な設定情報がすべて保存されています。システムプロファイルの設定によって、ご利用のFirstClassの基本動作が決まり、デフォルトのシステムが適用されます。システムプロファイルにあるフィールドのほとんどは、サーバのインストール時にあらかじめ入力されています。
システムプロファイルを開くには、[管理]>[システムプロファイル]を選択してください。



MDMファイル(モデム設定ファイル)
MDMファイルは、特定のモデムの情報を保存するテキストファイルです。
FirstClassには、多くのMDFファイルがあらかじめ用意されています。WindowsではFCNS\SERVER\MODEMSフォルダに、Macintoshでは、fcns\Ssrver\modemsフォルダにMDMファイルが保存されています。
FirstClassツールズを使用して、MDMファイルのパラメータのほとんどを設定できます。FirstClassツールズで指定した設定は、MDMファイルで指定されている値より優先して適用されます。
FirstClassツールズで設定できない他のパラメータを設定するために、MDMファイルをテキストエディタで直接編集することができます。
MDMファイルを変更する最もよくある理由は、ロングタイムアウト文字(MLTOパラメータ)の値を大きくするためです。太平洋をまたぐような非常に離れた地点どうしで呼び出しを行う場合など、低速の通信回線を使用する際にこの作業が必要になる可能性があります。他のパラメータは、おそらく変更する必要がないでしょう。
使用中のモデムがModem.FCP(Windows)のモデム一覧またはFirstClassツールズ(Mac OS X)で表示されるモデム一覧にない場合は、MDMファイルを作成する必要があります。
MDMファイルの作成方法については、弊社までお問い合わせください。
MDMファイルの編集
構文ルール
FirstClassでは、文字区切り記号に一重引用符(')と二重引用符(")の両方を使用することができます。あらかじめ用意しているMDMファイルでは、一重引用符を使用しています。これは、AT&T社製のモデムの中に二重引用符をコマンドで使用しているものがあるためです。
MDMファイルでは、次の特殊文字が使用されます。
・\r(リターン)
・\n(改行)
MDMファイルの文字列ではエスケープ文字に円マーク(\)を使用しているため、円マークを文字列として表したい場合は、円マークを2つ使用してください。例えば、\\Q3という文字列は、\Q3という文字列としてモデムに送信されます。
MDMファイルパラメータ
前項で説明した構文ルールにしたがって、MDMファイルでは次のパラメータを使用してください。
MNAME
このモデムの完全な名前です。DOSファイル名のように一部が省略された形ではありません。このパラメータは、Windows用のMDMファイルがDOSファイル名であるために必要なもので、[MODEM.FCP]フォームにこのモデム名が表示されます。
MDMATT
警告文字で、通常は+++です。ほとんどのモデムでは使用されないものの、この変数によって警告文字列の代替フォーマットであるTIES文字列を使用することができます。
MDMDIAL
発信文字で、通常はATD%s\rです。クライアントがサーバへ発信する時にこの文字列を使用します。%sは、設定ファイルか[ゲートウェイの設定]フォームで電話番号に置き換えられ、トーン変換あるいはパルス変換パラメータとともに使用されます。
MDMTONEとMDMPULSE
トーン信号およびパルス信号の変換を行うものです。モデムの中には、これらのパラメータに対応していない機種もあります。対応していないモデムでは、これらのパラメータは空白にしてください。[Modem.FCP]フォームと[Session Information]フォームの[Phone]フィールドが、これらのパラメータに対応しています。
MDMHUP
切断文字で、通常はATH\rです。
MDMANS
応答文字で、通常はATA\rです。
MDMRESET
モデムのリセット文字です。リセット文字は、通常AT&F\rとATZ\rです。AT&F\rは、ハードウェアをリセットして工場出荷時設定に戻します。ATZ\rは、AT&Wコマンドで保存した設定に戻します。
MDMINIT
初期化文字(INIT)ですこの文字列は、半角で40字まで記述することができます。INIT文字列を使用すると、フロー制御、データ圧縮、エラー修正、DTR切断、キャリア検知など、モデムのもつ拡張機能が無効になるため、[Modem.FCP]フォームと[Session Information]フォームでのモデム設定によって、これらの機能を制御できるようになります。
ATZ\rをリセット文字として使用する場合は、少なくとも次のコマンドを記述してください。このコマンドはFirstClass側で必要となります。
ATS0=0V1E0
このコマンドでは、
・S0=0で自動応答を無効にします。
・V1で数字ではなく、文字の結果を返します。
・E0でエコーを無効にします。
Hayes SupraやCardinalなどのRockwell社製ハードウェアがベースのモデムの場合、そのほとんどで次のINIT文字列を使用することができます。
ATS0=0V1E0X4W1&K0&Q0N0M0&C0&D0\r
この文字列では、標準設定に加えて、次のオプションコマンドを記述します。
・X4で結果コードをユーザに返すことができます。
・W1で、拡張機能を結果コードに含めることができます。
これにより、クライアントとサーバの接続進行状況を表す画面で、接続の種類を詳細に表示させることができます。
・%k0でフロー制御を無効にします。
・&Q0でエラー修正と圧縮を無効にします。
・N0で速度ネゴシエーション機能を無効にします。
・M0でモデムのスピーカを無効にします。
・%C0でキャリア検知を無効にします。
・%D0でDTR切断を無効にします。
MDMOPT
発信文字と類似のオプション文字です。通常はAT%S\rです。%sには以下のオプションコマンドを代入します。
MDMHWHS
フロー制御とエラー修正とデータ圧縮を有効にします。Hayes ULTRAでは&K3&Q5N1となります。これは、ハードウェアのハンドシェイク、圧縮、エラー修正(自動適正モード)を有効にし、対応可能な最高速度で開始した後、必要に応じて速度を下げます。[Modem.FCP]フォームと[Session Information]フォームの[H/W handshake]フィールドが、このパラメータに対応しています。
MDMSPKR
発信時とネゴシエーション時にモデムのスピーカを有効にします。[Modem.FCP]フォームの[Speaker]フィールドが、このパラメータに対応しています。
MDMCD
キャリア検知を有効にします。[Modem.FCP]フォームと[Session Information]フォームの[Carrier detect]フィールドが、このパラメータに対応しています。
MDMDTR
DTR切断を有効にします。[Modem.FCP]フォームと[Session Information]フォームの[hangup]フィールドが、このパラメータに対応しています。
これらのコマンドは、モデム接続ファイルで設定した場合にだけモデムに送信されます。
MBAUD
ハードウェアのハンドシェイクが無効な場合に適用される速度です。通常、高速モデムではこのパラメータを9600bpsに設定します。低速モデムでは、通常、そのモデムが対応している最高速度に設定します。[Modem.FCP]フォームと[Session Information]フォームの[Baud rate]フィールドが、このパラメータに対応しています。
MHWHSBAUD
ハードウェアのハンドシェイクが有効な場合に適用される速度です。この速度は、通常、MBAUDで設定した速度の2倍から4倍に設定します。このパラメータは、MDMファイルで変更するのではなく、モデムの接続ファイルで変更してください。
ボーレート値を見つけるには、
1.      Windows付属の「ターミナル」など標準のターミナルエミュレータを使用して、ボーレートを2400に設定してください。
2.      ATと入力して、EnterキーまたはReturnキーを使用してください。
モデムからOKと応答されます。
3.      ボーレートを9600に変更して、ATコマンドを再度入力してください。
4.      ボーレートを19200および56000にして、モデムが応答しなくなるまでこの作業を繰り返してください。
ボーレートが14400のモデムでは、速度が56000くらいになると応答しなくなります。あらかじめ用意されたMDMファイルでは、19200になっています。これは、ほとんどのシリアルポートで19200が限界値となっているためです。
MAUTOSPEED
自動速度文字です。この文字列では、ハードウェアのハンドシェイク接続時に自動速度機能を使用するかどうかを指定します。[Session Information]フォームの[Auto speed]フィールドが、このパラメータに対応しています。
MLTO
ロングタイムアウト文字です。この文字列は、Dialコマンドを送信してからCONNETC信号が来るまで待機する時間を、1秒を60として指定します。非常に距離が離れた地点に発信するなど接続に時間がかかる場合は、このロングタイムアウトの時間を長くした方がいい場合があります。
MSTO
ショートタイムアウト文字です。この文字列は、ほとんどのコマンドを送信してからOKが来るまで待機する時間を、1秒を60として指定します。
MGTO
監視タイマー文字です。この文字列は、Attentionコマンドを送信してからさらにコマンドを送信するまで待機する時間を、1秒を60として指定します。
MDELAY
モデムの中には、特に内蔵モデムや共有モデムの場合、ウェイクアップまで時間がかかるものがあります。この文字列は、モデムがウェイクアップしてからコマンドを送信するまで待機する時間を、1秒を60として指定します。
MCOMMENTS
モデムについての概要を記述します。



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