 リソースの保存場所とサーバがリソースにアクセスする方法
デフォルトでは、FirstClassサーバは、クライアントソフトウェアとインターネットサービスで使用する画像、アイコン、フォーム、ヘルプファイルなどのリソースをFC Resource Registry会議室に保存しています。ただし、Webテンプレートで使用するリソースには例外があります。詳細は、インターネットサービスのリソースについてを参照してください。FirstClassは、リソースへアクセスする際、まずFC Resource
Registry会議室とその中にあるファイルを調べ、次にローカルにあるクライアントソフトウェアの実行ファイルを調べます。
 注意画像はすべて固有の名前とID番号にしなければなりません。
下図は、FC Resource Registryの構成と、その中に含まれている内容です。
English Resources
English Resourcesには、標準の登録フォームとライセンスフォームが保存されており、また、旧クライアントソフトウェアのフォームも保存されています。旧バージョンのクライアントソフトウェアを使用する場合は、新しいフォームやカスタマイズしたフォームを、English Resourcesファイルと各言語用rezファイルの両方に追加してください。
Pictures.rezファイル
Pictures.rezファイルには、以前はFC Resource Registryに保存できなかった標準の画像と旧バージョン用の画像が、拡張子のないMac OSのPICTファイルで保存されています。通常、このファイルは下位互換性を保つために使用されます。
Icons.rezファイル
Icons.rezファイルには、Web用アイコンとカスタマイズしたアイコンが保存されています。クライアントソフトウェアとWebブラウザで同じアイコンを表示させたい場合は、Icons.rezファイルにそのアイコンを追加しなければなりません。
en.rezファイル
en.rezファイルには、文字列、フォームなど、他のどのリソースファイルにもないリソースが保存されています。英語以外の言語版には、FC Resource Registry内に各言語用のrezファイル（例えば、フランス語版にはfr.rez、スペイン語版にはes.rez、日本語版にはja.rez）が保存されています。また、方言用のファイル（en-usなど）が保存されている場合もあります。リソースファイルを作成する方法の詳細は、FirstClassデザイナーを参照してください。
旧バージョンのFirstClassでは、English Resourcesファイルまたはそのファイルのローカライズ版（Japanese Resources）が使われていました。旧バージョンのクライアントソフトウェアを使い続けているユーザがいたら、このファイルは削除しないで、つねに新しいリソースでこのファイルを更新しておく必要があります。また、FirstClassは、Icons.rez、Picutures.rez、各言語用rezファイルに適切なリソースを見つけることができなかった場合に、このファイルを使用します。
注意インターネットサービスはEnglish Resourcesを使用しません。したがって、クライアントソフトウェアとWebブラウザで同じフォームを表示させたい場合には、そのフォームをen.rezファイルにも保存してください。
サーバへのリソースの保存
カスタマイズしたリソースをサーバに保存するには、
1. ネットワークストアを更新するのであれば、カスタマイズしたリソースを含む新しいリソースをその更新用ネットワークストアに組み込んでください。または、アップロードしたいリソースの種類に適したファイルを作成してください。
注意不用意に古いリソースを削除すると、Webブラウザのインタフェースが正しく表示されなくなる場合があります。
2. 管理者デスクトップにあるFC Resource Registry会議室に、そのファイルをアップロードしてください。
3. プロパティ（Windows）または情報を見る（Mac OS X）で、そのファイルを保護設定にしてください。
サーバ内のリソースをユーザが利用する方法
ユーザは、FC Resource Registry内に保存されているリソースを利用できません（例えば、リソースが選択肢に表示されません）。利用するには次の操作を行います。
・リソースを含む設定ファイルを使用してログインする。
・そのリソースを使用しているオブジェクトを操作する。
・［画像］フィールドなどの適切なフィールドにリソース名を入力する。
FC Resource Registryに保存されているリソースを使用したオブジェクトをユーザが操作すると、そのリソースがすぐにユーザの設定ファイルに追加されます。その後は、そのリソースが利用できるようになり、ユーザの選択肢にも表示されます。
FirstClassを利用してユーザの設定ファイルにリソースを追加するには、ユーザが利用できるリソースを含むオブジェクトを作成する必要があります。例えば、次のようなことが可能です。
・ユーザに利用させたいフォームを使ったメッセージを、すべてのユーザまたはある会議室に送信する。
ユーザがこのメッセージを開くと、そのフォームがユーザの設定ファイルにダウンロードされます。
・ユーザに利用させたいアイコンを使ったフォルダを含むフォルダを、会議室に追加する。
ユーザがその親フォルダを開くと、中の子フォルダに使われているアイコンがユーザの設定ファイルにダウンロードされます。
ユーザがリソースを見られない場合
ユーザがあるバージョンのフォームを使用したメッセージを送り、それを受信したユーザの設定ファイル内には古いバージョンのフォームしかなかった場合、その２つのフォームの表示は一致しない可能性があります。これは、送信ユーザも受信ユーザも、自分のクライアントにあるローカルの設定ファイルに保存されたフォームを見ることになるためです。
FirstClassに新しいフォームを適用するには、キャッシュのクリアを行うことができます。この操作を行うと、ユーザの設定ファイルからフォームなどの古いリソースが削除され、新しいリソースがその都度ダウンロードされるようになります。
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