FirstClassディレクトリの利用
FirstClassディレクトリとは、ご利用のFirstClassシステムで設定したユーザ、会議室、公開メールリスト、グループ、カレンダー、リモート名などのあらゆるグローバルオブジェクトの名前が保存されているデータベースです。FirstClassサーバは、ユーザが以下の操作を行ったときにFirstClassディレクトリを調べます。
・ログイン。
・メールの宛先の指定。
・メールの送信。
ユーザは、FirstClassディレクトリを調べて、メールの宛先に指定したいユーザ名や会議室名を検索することができます。ディレクトリは、[ツール]>[ディレクトリ]を選択して、表示させることができます。
管理者用ディレクトリの利用
管理者は、[管理]>[ディレクトリの一覧]を選んで、さらに高機能な検索システムを利用することができます。この機能により、条件を絞り込んでFirstClassディレクトリを一覧表示することができます。例えば、表示するオブジェクトの種類を選択したり、並び順を変えたりすることができます。また、ユーザや会議室などのエントリを検索して、そのアカウントに対して一般的な管理作業を行うことができます。
ディレクトリエントリの一覧表示
管理者用ディレクトリですべてのエントリを一覧表示するには、[検索]をクリックします。
また、[検索]をクリックする前に、次の操作を行って表示させたいエントリを絞り込むことができます。
・一般ユーザと同じように、[検索]フィールドを使用する。
・[検索対象]フィールドで、検索の対象にしたいフィールドを選択する。
[ユーザID]を選択すると、リモート名とルートは一覧に表示されなくなります。この2つのオブジェクトにはユーザIDがないためです。また、[グループ]を選択した場合、検索するグループ名を[検索]フ
ィールドに正しく入力しなければなりません。
・一覧表示させたいオブジェクト名を[表示]から選ぶ。
FirstClassディレクトリの一覧は下図のようになります。
複数のエントリの選択
連続した複数のエントリを選ぶには、先頭のエントリをクリックしてから、シフトを押したまま末尾のエントリをクリックしてください。連続していない複数のエントリを選ぶには、まず1つのエントリをクリックし、Control(Windows)またはCommand(Mac OS X)を押しながら他のエントリをクリックしてください。この2つの選択方法は組み合わせて使用することができます。
連続検索の実行
検索を連続で実行し、「ピン」を使って各検索結果を保存することができます。
連続検索を実行するには、
1. 最初の検索を行ってください。
2. 保存したい検索結果の、最も左側にある[ピン]の列をクリックしてください。
3. 次の検索を行ってください。
ピンを付けた検索結果が保持され、ピンを付けなかった検索結果は一覧から隠されます。
新しい検索結果が表示されたためにピンを付けた検索結果が見えなくなった場合は、フィールド列の[ピン]のマークをクリックしてください。ピンを付けた検索結果が上に表示されます。
付けたピンを検索結果から消すには、ピンのアイコンをクリックしてください。
管理者用ディレクトリからの管理作業の実行
検索を実行したら、そのディレクトリ一覧からユーザのデータを直接操作することができます。変更を加えたいユーザを選択してから、次の操作のいずれかを行ってください。
・[編集]をクリックして、このユーザの[ユーザ情報]フォームを編集する。
・[監査]をクリックして、1人のユーザの管理を実行する。
・[デスクトップ]をクリックして、このユーザのデスクトップを表示する。
・[削除]をクリックして、ご利用のシステムからこのユーザを完全に削除する。
・[メッセージ]をクリックして、このユーザが宛先のメールを作成する。
[新規ユーザ]を選ぶと、ご利用のFirstClassシステムに新しいユーザを追加します。
ディレクトリの閲覧制限について
ディレクトリの閲覧制限とは、ご利用のFirstClassディレクトリでユーザが閲覧できるオブジェクトを管理者が制限できる機能のことです。ディレクトリの閲覧制限が設定されていないと、どのグループのどのユーザも、FirstClassディレクトリで全エントリを閲覧することができます。ユーザが閲覧できないエントリがあると、そのユーザにメッセージを送信することは非常に難しくなります。閲覧制限を行うことで、ユーザが閲覧できる対象を、メッセージを送信できる名前か知っている名前だけに限定することができます。
次の方法で、ご利用のシステムにおいてディレクトリで閲覧できる範囲を制限することできます。
・ユーザアカウント、会議室、共有メールリストをディレクトリに非公開とする。
[非公開ディレクトリの閲覧]権限をもつユーザだけが、非公開のユーザをディレクトリで閲覧することができます。
・あるユーザグループのメンバーに対して、その[グループ権限]フォームを使用して、選択したユーザグループ、会議室グループ、会議室しか閲覧できないようにする。
・また、あるユーザに対して、そのユーザの[ユーザ情報]フォームをしよすいて、選択したユーザ、ユーザグループ、会議室グループ、会議室しか閲覧できないようにする。
ディレクトリ閲覧制限の設定
ディレクトリの閲覧は、ユーザグループ単位またはユーザ単位で制限することができます。したがって、ユーザに対しててはなくユーザグループに対してディレクトリの閲覧制限を設定することをお奨めします。その方が、ご利用のシステムで一貫性を保つことができ、管理しやすくなるためです。ユーザ単位でディレクトリ閲覧制限を設定するのは、特別な権限を与える場合だけにしてください。
グループ単位でディレクトリの閲覧制限を設定するには、[グループ権限]フォームの[ディレクトリ]タブを使用してください。
ユーザ単位でディレクトリの閲覧制限を設定するには、[ユーザ情報]フォームの[ユーザグループ/ディレクトリ]タブを使用してください。
ディレクトリ閲覧制限のデフォルト設定
デフォルトでは、標準グループ群に属するグループは、[Unauthenticated Users]グループを除いて、閲覧制限が設定されていません。[Unauthenticated Users]グループは閲覧制限が設定されているため、Web Names、Web Conference、Web Calendarsの各グループに所属するメンバーしか閲覧できません。
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