ユーザのカレンダー利用権限
各ユーザは、個人用カレンダーを1つだけ持つことができます。このカレンダーは、[All Users]グループのモデルデスクトップ上にある標準のオブジェクトです。このカレンダーは、カレンダーの権限設定よって利用可能になります。この権限は、ユーザの[ユーザ情報]フォームで設定することができます。また、ユーザが所属するユーザグループの[グループ]権限フォームでも、カレンダーの権限を有効に設定することができます。
[ユーザ情報]フォームでまたは[グループ]権限フォームで[カレンダーの作成]権限を有効にすると、ユーザは、管理者と同じように共有カレンダー、備品・場所カレンダーを作成することができます。また、会議室内に共有カレンダーを配置した方がいい場合(例えば、スタッフ用会議室内に、会議室予約のための場所カレンダーを作成するなど)は、内部に共有カレンダーを作成する
会議室に対する[子会議室の作成]権限も、ユーザに与える必要があります。
カレンダーグループの追加
カレンダーグループを利用すると、そのグループの所属するすべてのカレンダーに対して、デフォルトの権限を設定することができます。FirstClassには、つぎの標準カレンダーグループがあらかじめ備わっています。
・ [All Calendars]グループ
どの種類のカレンダーも[All Calendars]グループに所属しており、[All Calendars]グループの権限が最初に適用されます。ただし、自分で作成したカレンダーグループの権限の方が、この[All Calendars]グループの権限よりも優先して適用されます。
カレンダーグループを追加するには、
1 管理者デスクトップの[Groups]フォルダを開いてください。
2 [管理]>[追加]>[カレンダーグループ]を選択してください。
3 [グループ名]欄に、このカレンダーグループにつけたい名前を入力してください。
4 [カレンダーグループ]フォームを閉じてください。
5 作成したカレンダーグループを選択した状態で、[ファイル]>[プロパティ] (Windows) または[情報を見る] (Macintosh) を選んでください。
6 追加したカレンダーグループが誤って削除されないように、[保護]を有効にしてください。
共有カレンダー/備品・場所カレンダーの作成
共有カレンダー/備品・場所カレンダーを作成するには、
1 管理者デスクトップの[General Conferences]フォルダを開いてください。
2 カレンダーを追加したい会議室を開いてください。
3 [ファイル]>[新規作成]>[新規共有カレンダー]、[新規備品カレンダー]または[新規場所カレンダー]を選択してください。
4 [ファイル]>[プロパティ] (Windows) または[情報を見る] (Macintosh) を選択して、作成したカレンダーの名前を変更し、[保護]を有効にしてください。
5 必要に応じて[権限]を設定してください。
管理者以外のユーザによって作成されたカレンダーは、そのユーザの第一組織単位(OU)に自動的に所属します。管理者が、自分で作成したカレンダーを特定のグループに所属させたい場合には、FirstClassスクリプトのSETOUコマンドを使用してください。
共有カレンダーを作成して配置したら、ユーザにその目的を知らせて随時利用してもらい、共同作業とコミュニケーションを向上させるようにしましょう。
「期間」による予定の作成
FirstClassの管理者は、標準の[新規予定]フォームに[期間]フィールドを追加することができます。このフィールドはプルダウンメニューになっており、あらかじめ設定した期間を選択肢にすることができます。ユーザは、このフィールドで期間を選んで、特定の開始時刻と所要時間の予定を設定することができます。フォームをカスタマイズしてユーザに配布する方法がわからない場合は、FirstClassデザイナーを参照してください。
教育現場では、[1時間目][2時間目][昼休み]などのようなプルダウンの選択肢を、[期間]フィールドに作成することができます。各選択肢には、開始時刻と所要時間を設定することができます。例えば、[1時間目]の開始時刻を午前8時に、所要時間を1時間に設定することができます。ユーザがプルダウンリストから[1時間目]を選択すると、次のように、正しい開始時刻と終了時刻が自動的に設定されます。開始時刻 午前8時 終了時刻 午前9時
ビジネスでは、[午前シフト][午後シフト][深夜シフト]などの選択肢を[期間]フィールドに設定することができます。
教育、ビジネスにかかわらず、行う作業手順は同じです。[期間]フィールドを作成するには、
1 FirstClass デザイナーで、[New Calendar Event Form (ID 161)]を含む設定ファイルを開いてください。
2 [New Calendar Event Form]を開いてください。
3 フィールドIDが1045のフィールドで、[非表示]を無効にしてください。
4 このフィールドで、セミコロンで区切られて設定されている期間の選択肢を編集します。
[リスト]欄にある各選択肢の値を、HHMMHHMMという形式で入力してください。前半のHHMMは、開始時刻と分を表します。後半のHHMMは、所要の時間と分を表します。
したがって、例えば、[1時間目]を午前8時から午前9時とし、先頭の選択肢は[なし]に設定したい場合は、次のように入力します。
なし=0;1時間目=08000100;
5 変更を保存してください。
6 このカスタマイズしたフォームを、ユーザに配布してください。
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