関連トピック
ドメイン別のクラスタサービスの作成
インターネットサービスをクラスタ化する方法の1つは、ドメイン別にクラスタ化するやり方です。例えば、たくさんの顧客を抱える企業で、顧客と従業員を2つの異なるドメイン経由でルーティングして、トラフィックの渋滞を減らすといったケースが考えられます。
使用する外部ドメイン名は、あらかじめシステムに登録しておかなければなりません。
また、顧客と従業員とで異なるWebサイトを表示させたいというケースもあるでしょう(FirstClassでのWebサイト作成についてを参照)。社外秘の情報に顧客がアクセスできないようにしたい場合や、自社のサイトにアクセスする顧客に認証を行う必要がある場合に、この方法は有効です。
この例では、従業員のトラフィックはすべて元のインターネットサービスにルーティングし、顧客のトラフィックはすべて他のドメインを持つクラスタにルーティングすることにします。このためには、顧客と従業員で全く異なるWebページを用意して情報を提供しつつ、メールとWebのトラフィックが増えないようにします。
このクラスタ設定を行うために使用するシステムのフォームは、以下の通りです。
元のインターネットサービス
・[インターネットの基本設定]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
顧客用のクラスタサービス
・[インターネットの基本設定]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
顧客用のサービスクラスタの作成
メール用クラスタを新しく作成するには、以下の手順に従ってください。
1 基本的なクラスタサービスの作成の手順に従って、新しいクラスタサービスを作成してください。
この例では、新しいクラスタサービスを[Customer Services]という名前にします。
2 元の[Internet Services]フォルダを開いてください。
3 [インターネットの基本設定(Basic Internet Setup)]フォームをダブルクリックしてください。
4 [全般]タブに入力されている情報が正しいことを確認してください。
5 [メール]タブで、[SMTPを有効にする][POP3を有効にする]および[IMAP4を有効にする]にチェックを入れてください。
6 [メール]タブの[SMTPサーバのドメイン名]に、従業員用のメールサーバ名を入力してください。
7 [Web]タブで、[HTTPを有効にする]にチェックを入れ、[Web(HTTP)サーバのドメイン名]に従業員用のWebサーバ名を入力してください。
8 [ファイル]タブで、[FTPを有効にする]にチェックを入れ、[FTPサーバのドメイン名]に従業員用のFTPサーバ名を入力してください。
顧客用サービスのゲートウェイ設定の変更
1 管理者デスクトップの[Gateways and Services]フォルダを開いてください。
2 [Customer Services]ゲートウェイフォームをダブルクリックしてください。
3 [ディレクトリ]タブに顧客の所属するユーザグループを入力してください。
4 [ディレクトリ情報]ボタンをクリックして、[パスワード]欄にパスワードを入力してください(この例ではSXMXTXP2)。
ディレクトリの閲覧制限をすでに設定している場合は、顧客が所属するユーザグループのフォームで、[ディレクトリ]タブの[ディレクトリでの閲覧を許可するグループ]に1つまたは複数のゲートウェイを登録することができます。詳細は、オンラインヘルプを参照するか、フォームが開かれている状態でF1キーを押してください。
5 顧客サービスの[Config]フォルダを開いてください。
6 [インターネットの基本設定]フォームをダブルクリックしてください。
7 [メール]タブで、[SMTPを有効にする]のチェックを外し、[SMTPサーバのドメイン名]に、顧客用のメールサーバ名を入力してください。
8 [Web]タブで、[HTTPを有効にする]にチェックを入れ、[Web(HTTP)サーバのドメイン名]に顧客用のWebサーバ名を入力してください。
9 [ファイル]タブで、[FTPを有効にする]にチェックを入れ、[FTPサーバのドメイン名]に顧客用のFTPサーバ名を入力してください。
最後に、DNSサーバでドメイン名とMXレコードを設定してください。
これで、顧客用のWebとディレクトリのトラフィックは顧客用のクラスタリングサービスにルーティングされるようになり、従業員のトラフィックはすべて元のインターネットサービスにルーティングされるようになります。
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