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 C20
 
FCNSマイグレータの利用


FCNSマイグレータについて
FCNSマイグレータは、プラットフォーム間でネットワークストアファイルを移動するために、または、同じプラットフォーム上の複数のボリュームにあるネットワークストアを統合するために使用します。
警告.png        警告
FCNSマイグレータは、修復作業を行うためのものではありません。マイグレータでは、EOFエラーやファイル内のデータ破損など、OSのファイルシステムが原因で起こるネットワークストアの問題を見つけ出して修復することはできません。

ご利用のサーバがよくわからない原因でクラッシュするなど、ネットワークストアのデータが壊れている疑いがある場合は、今あるシステムが正常に動作するようになるまでネットワークストアの移行を行わないでください。不正なデータを新しいネットワークストアに移行しようとしても、システムの問題がさらに悪化するだけです。
このヘルプの対象読者
このヘルプは、FirstClassのソフトウェアについてよく理解している経験豊富なFirstClass管理者を対象にしていますこのヘルプでは、FCNSマイグレータの機能、移行の準備と作業、および新しいFirstClassサーバの設定方法について説明しています。

プラットフォーム変更の制限事項
FCNSマイグレータを使用すれば、難しい移行作業の大半を行うことができますが、以下のアイテムの移行は自動では行われません。移行作業後に、アイテムを修正、再生、再インストールしたり、バックアップから復元したりすることが必要になる場合があります。

・読み取り専用ボリューム。
・ハードディスクやCD-ROM上のファイルへの外部リンク。
・データベース機能拡張。
・モデム設定ファイル。
・モデムセッション、ネットワークセッション、またはComm Toolbox (CTB)セッション。
・複数サーバ(一度に複数のサーバを移行することも、複数のサーバを1つに統合することもできません)。
・統計値ログのパス。




作業前の準備

次の内容を準備してください。

・ライセンス登録済みのFirstClass8.0ネットワークストア。
・エラーがなく正常に動作しているFirstClassサーバ。
・FirstClassのシステム要件を満たし、移行するネットワークストアを保存するのに十分なディスク容量があるマシン。
・FirstClassのBusiness EditionまたはEducation Editionのソフトウェア(移行作業が完了するまでFirstClassをインストールしないでください)。
・FCNSマイグレータのソフトウェア。




FCNSマイグレータのインストール

FCNSマイグレータのアイコンをダブルクリックしてください。FCNSマイグレータのフォルダが作成され、その中にアプリケーションや他のアイテムが収録されます。

FCNSマイグレータのアプリケーションは、ご利用になっているメインのネットワークストアと同じボリューム上になければいけません。必要であれば、メインのボリュームにマイグレータのアプリケーションをドラッグして移動してください。

サーバの準備
FCNSマイグレータのソフトウェアをインストールしたら、次の作業を行って、移行作業のためのサーバ準備を完了させてください。

警告.png        警告
準備を怠るとデータが失われてしまうことがあります。

1       次の内容を確認してください。

・FCNSマイグレータが、ご利用になっているメインのネットワークストアと同じボリューム上にある。
・サーバがエラーなしに起動している。
・移行作業を行うのに十分なメモリがある。

2       FirstClassに管理者としてログインし、以下の作業を行ってください。

・管理者デスクトップ上に、[Migrated Conferences]という新しいフォルダを作成します。
・FirstClassのネットワークストアのファイルがあるボリュームを承認します。
・FirstClassのシステム上にある不要なアイテムを削除します。

3       ログアウトしてください(この段階から、システムにログインしているユーザが誰もいないようにしてください)。

4       システム全体の監査を完了するまで実行します。エラーが起こらないことを確認してください。

5       FirstClassサーバをシャットダウンしてください。

6       承認済みのボリュームを含め、ネットワークストアの完全なバックアップを作成してください。

7       推奨
市販のディスク診断・修復ユーティリティ(Norton Utilityなど)を使用して、承認済みのボリューム上のデータをチェックしてください。

移行方法の決定
ネットワークストアを移行先ボリュームに移すために実行できる方法は複数あります。

・ディスク容量が十分にある場合に、現在のマシン上にある移行先ボリュームに移してから、ネットワーク経由で新しいプラットフォームにそのネットワークストアを移動する。
・中間のファイルサーバ上のボリュームに移行してから、そのネットワークストアを新しいマシンにコピーする。
・新しいボリュームに直接移動する。
・Mac OS Xのプラットフォームに移行する場合、FCNSマイグレータを起動する前に、移行先「ボリューム」をFirstClass Server/Volumesフォルダ内にあらかじめ作成しておかなければなりません。

移行方法を決定したら、作業ができるように移行先プラットフォームのOSを設定してください。




移行作業の開始

警告.png        警告
準備作業を1つでも忘れると移行作業はうまくいきません。いったん移行を開始したら、途中で止めることはできません。FCNSマイグレータのアプリケーションの実行にあたっては、これまでの説明内容をすべて理解し、すべての作業を正しい順序で必ず完了しておいてください。

メモ.png        注意
ネットワークストアの移行には時間がかかる場合があります。例えば、12万ファイルあるネットワークストアを移行すると、6時間から8時間はかかります。

他のすべてのアプリケーションを閉じ、できるだけ拡張機能を無効にしておいてください。

1       FCNSマイグレータのアイコンをダブルクリックして、FCNSマイグレータのアプリケーションを実行してください。
2       [Welcome]画面で[Continue]をクリックしてください。

file:///C:/DOCUME~1/fukuoka/LOCALS~1/Temp/msoclip1/01/clip_.gif

3       移行したいプラットフォームを選択してください。デフォルトでは、現在のプラットフォーム上のネットワークストアを統合するように選択にされています。

file:///C:/DOCUME~1/fukuoka/LOCALS~1/Temp/msoclip1/01/clip_.gif

4       [Volume Mapper]画面が現れます。

file:///C:/DOCUME~1/fukuoka/LOCALS~1/Temp/msoclip1/01/clip_.gif

左側に表示されている各移行元のボリュームが、右側で選択した移行先ボリュームに移動されることになります。新しいマシンに直接移行する場合でも、いったん他のボリュームに移行する場合でも、十分なディスク容量があることを確認してください。移行されたネットワークスストアのフォルダは、元のネットワークストアのフォルダとほぼ同じ大きさになりますが、複数のットワークストアから統合したネットワークストアは非常に大きなサイズになる場合があります。

5       ボリュームを選択したら、[OK]をクリックしてください。FCNSマイグレータの[Progress]ウィンドウが現れ、移行作業の進捗状況がバーで表示されます。

file:///C:/DOCUME~1/fukuoka/LOCALS~1/Temp/msoclip1/01/clip_.gif

[Exit POMigrator]ウィンドウが表示されたら、[OK]をクリックすれば移行作業は完了です。

file:///C:/DOCUME~1/fukuoka/LOCALS~1/Temp/msoclip1/01/clip_.gif

6       エラーが表示された場合は、FCNSマイグレータのログファイル(FCNSマイグレータと同じフォルダにあるPOM.Log)を調べてください。

7       移行されたネットワークストアのバックアップを取ってください。

必ずバックアップを取ってから、サーバのインストールと起動を実行してください。

新規サーバの設定
移行作業を行ってバックアップを作成したら、サーバを新しく設定してください。

1       必要であれば、FirstClassサーバにするマシンに新しいネットワークストアをコピーしてください。
2       FirstClassサーバをインストールしてください。

メモ.png        注意
インストーラは、既存のネットワークストアの存在を自動的に検知します。

[OK]をクリックして、既存のネットワークストアを使用するオプションを選択してください。

4       サーバのログを[Reports]フォルダ(旧システムでは[Statistics and Billing]フォルダ)に毎日記録している場合は、移行後に[ログ管理]フォームで統計値ログのパスを変更してください。

5       サーバを起動してください。

6       [Migrated Conferences]フォルダにあるすべての会議室を該当する場所に移動し、[Migrated Conferences]フォルダを削除してください。




トラブルシューティング

ここでは、起こる可能性がある問題とその対策について説明いたします。

ボリュームの消失
承認済みのフォルダをすべてマウントしないままFCNSマイグレータを実行すると、エラーメッセージが表示されます。このエラーが起きた場合は、該当するボリュームをマウントしてから、もう一度FCNSマイグレータを実行してください。また、最近移動したり名前を変更したりしたボリュームがある場合は、監査を実行してください。

ディスク容量の問題
ボリュームを選択してOKをクリックすると、FCNSマイグレータは移行元の各ボリュームで使用されているディスク容量を計算して、移行先の各ボリュームに十分な容量があるかどうかを調べます。

・しかし、あるボリュームがネットワークドライブである場合、そのディスク容量は計算できません。
・また、移行元のボリュームにFirstClassネットワークストア以外のファイルも含まれていると、FCNSマイグレータは、移行先ボリュームに必要なディスク容量を計算する時にそのファイルの容量も含めてしまいます。

このいずれかの理由でエラーが起こったら、空きディスク容量を確認してください。移行されたネットワークスストアのフォルダは、元のネットワークストアのフォルダとほぼ同じ大きさになりますが、複数のネットワークストアから統合されたネットワークストアは非常に大きなサイズになる場合があることにご注意ください。

多数のエラー
ネットワークストアのリンクが壊れていたり、ネットワークストアのフォルダ内に他の種類のファイルが含まれたりしていた場合には、FCNSマイグレータのログファイルにいくつかのエラーが記録されることがあります。しかし、かなりの数のエラーが記録されている場合は(全ファイルの2%以上)、移行先のボリュームが移行作業中にディスク容量不足になっていないか調べてください。これが原因でデータに不足がある場合は、空きディスク容量を増やしてからもう一度マイグレータを実行してください。

ファイル数の不一致
ログファイルを調べると、移行されたアイテム数が移行前のアイテム数より少なくなっていることがあります。これは不具合ではありません。この現象が起こる理由は、移行元のサーバのフォルダにあるアイテムの中に、移行する必要のないもの(モデムファイル、ログファイル、FirstClass以外のファイルなど)が含まれているためです。

初回監査でのサーバのクラッシュ
監査を初めて実行した時に新しいサーバがクラッシュした場合は、移行前のネットワークストアのデータが破損していた可能性があります。移行元のマシンでこの問題を修正してから、移行作業をやり直してください。



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