オブジェクトタグ(特殊)
FirstClassオブジェクトの特定の種類に関する情報を出力する、特殊な用途のタグがあります。例えば、FirstClassのチャットのオブジェクト特有の情報を出力する特殊タグや、カレンダーのオブジェクト特有のデータを出力するタグなどです。これらのタグはいつでも利用可能ですが、タグを利用する対象となっている特定の種類のFirstClassオブジェクト用テンプレートだけで利用できます(例えば、<X-FC-CALENDAR-ITEM>タグが常に利用できるのはカレンダーのテンプレートだけ、他のテンプレートやインターネットサービススクリプトのパースファイルでは利用できません)。
X-FC-BODY
現在のフォームの本文を出力します。
構文
<X-FC-BODY[FORMAT=(WML|HTML|PLAIN)] [ESCAPED] [MAX=nnnn] [FULLBODY][BGClass="bgclassname"][ParaClass="paragraphclassname"][TextClass="textclassname"][QuoteClass="quotedtextclassname"]>
引数
FORMAT=HTML 必要に応じて、<img>および<a>タグを追加し、スタイルシートとその他の表示書式設定タグを使用します。
FORMAT=WML WAP/WML対応デバイスと互換性のある形式で本文を出力します。
FORMAT=PLAIN 書式設定なしで本文を出力します。
FORMAT=ESCAPED Javascript変数に適した形式になるように、すべての引用符、二重引用符、改行、およびバックスラッシュをエスケープ処理します。
FORMAT=MAX=nnnn 出力する本文の最大バイト数を指定します。これは、コンテンツ容量に制限のあるWMLおよびハンドヘルドデバイスのブラウザに役立ちます。
FORMAT=FULLBODY 本文をHTMLの<body>部分全体として出力します。この引数により、個人のWebページで背景画像の表示機能が向上します。
次の引数は、元の作成者が設定したドキュメントまたはメッセージの書式より優先して適用されます。
FORMAT=BGClass="bgclassname"
背景書式を優先して適用します。
FORMAT=ParaClass="paragraphclassname"
段落書式を優先して適用します。
FORMAT=TextClass="textclassname"
テキスト書式を優先して適用します。
FORMAT=QuoteClass="quotedtextclassname"
引用書式を優先して適用します。
X-FC-CALENDAR-ITEM
カレンダー表示または[今日]の一覧内の特定のアイテムに関するデータを出力します。
構文
・_<X-FC-CALENDAR-ITEM Index DataField [Format]>
[今日]の一覧内でIndex番目のアイテム(ゼロで始まります)に関するデータを出力します。一覧内のアイテムの合計数は、<X-FC-CALENDAR-ITEM-COUNT>を使って調べることができます。
・_<X-FC-CALENDAR-ITEM Day.Index DataField [Format]>
Day日目のIndex番目のアイテム(どちらもゼロで始まります)に関するデータを出力します。一覧内のアイテムの合計数は、<X-FC-CALENDAR-ITEM-COUNT>を使って調べることができます。
オプションのFormat引数に指定できる値は、要求するDataFieldによって異なります。
DataField引数に指定できる値およびそれらに関連付けられた書式は次の通りです。
START このカレンダーアイテムの全体の開始日。日付のFormatオプションを使用します。
REPEATSTART カレンダーアイテムが繰り返す予定の場合、これはこの特定のインスタンスの開始日です。日付のFormatオプションを使用します。
DURATION このカレンダーアイテムの所要時間。期間のFormatオプションを使用します。
BUSY このカレンダーアイテムの予定の状態。列挙のFormat(BUSY、TENTATIVE、OUTOFOFFICE、FREE)を使用します。STRING書式は利用できません。
CONFLICT アイテムが重複している場合は1、重複していない場合は0になります。 No formatting options.
CONTINUED アイテムが前日から継続している場合は1、継続していない場合は0になります。書式設定オプションはありません。
OVERDUE アイテムが期限切れの場合は1、期限切れでない場合は0になります。 No formatting options.
TODO アイテムが作業の場合は1、作業でない場合は0になります。書式設定オプションはありません。
FOREIGN アイテムがネイティブのカレンダーアイテムでない場合(カレンダーにドラッグされたメッセージなど)は1、ネイティブである場合は0になります。書式設定オプションはありません。
COLOR このカレンダーアイテムの色。色のFormatオプションを使用します。
STATUS これが作業の場合、現在の状態が含まれます。列挙のFormatオプション(NOTSTARTED、COMPLETED、INPROGRESS、WAITING、DEFERRED)を使用します。STRING書式を利用できます。
REMINDER 現在のアイテムのリマインダの種類。列挙のFormatオプション(NONE、OWNER、PARICIPANTS)を使用します。STRING書式を利用できます。
REPEATTYPE 現在のアイテムの繰り返しの種類。列挙のFormatオプション(NONE、DAILY、WEEKLY、MONTHLY、YEARLY、WEEKDAYS、WEEKENDS、BIWEEKLY、BIMONTHLY、QUARTERLY、MONTHSAMEWEEKDAY)を使用します。STRING書式を利用できます。
SUBJECT 現在のアイテムの件名。HTML書式を利用できます。
COLUMN[Data] X-FC-ITEMと同じ構文、オプション、および書式設定オプションを使用します。
構文の詳細は、アイテム/受信者タグの構文を参照してください。
カレンダーのデータ一覧については、カレンダーのデータ一覧のヘルプを参照してください。
X-FC-CALENDAR-ITEM-URI
カレンダー表示のアイテムのURLを出力します。
構文
・_<X-FC-CALENDAR-ITEM-URI Index>
[今日]の一覧にあるIndex番目のエントリのURLを出力します。一覧内のアイテム数は、<X-FC-CALENDAR-ITEM-COUNT>を使って調べることができます。
・_<X-FC-CALENDAR-ITEM-URI Day.Index>
カレンダーにあるDay日目のIndex番目のエントリのURLを出力します。
IndexとDayはどちらもゼロで始まります。そのため、日表示ではDayは常に0です。その場合でも、[今日]の表示と区別するために、日表示で「0」を指定する必要があります。
X-FC-CHAT-UPDATE
チャット、公開チャットルーム、インスタントメッセージ
ユーザが読んだチャットのメッセージを調べて記録します。
構文
<X-FC-CHAT-UPDATE [MARK [Index]]>
MARK ある場合には、新しいマークを設定します。デフォルトでは、新しいマークは直近のメッセージのインデックスですが、Indexを明示的に指定すると、そのインデックスより優先して適用されます。このタグは、現在マークが付けられているインデックスを常に出力します(設定すれば、新しいマークが設定される前にマークが付けられたインデックスになります)。
X-FC-DATE
現在のメッセージが送信された日付を返します。メッセージが未送信の場合は最終更新日を返します。
構文
<X-FC-DATE [Format]>
Format引数を使用して、日付の出力書式を制御できます。
X-FC-FORM-ENABLED
現在のオブジェクトが編集可能な場合
1を返します
それ以外の場合
0
構文
<X-FC-FORM-ENABLED [CALFIELDS]>
CALFIELDS これを指定するとタグの機能が変わり、読み取り専用のカレンダーの予定でユーザ「個人」に関わる部分(色、リマインダの時刻、了解・辞退のボタンなど)をユーザが編集できるかどうかを示すようになります。
出力結果は、0x01ビットを含むビットフィールドの場合、カレンダーのフォームに了解・辞退ボタンがあることを示し、0x02ビットを含むビットフィールドの場合、個人に関わるフィールドがアクティブであることを示します。
X-FC-RECIPIENT
フォームの受信者一覧のメンバーにアクセスします。
構文
<X-FC-RECIPIENT List.Index DATA[DataColumn] [Format]>
引数
List
受信者一覧の種類(TO、CC、BCC、FROM)
これは整数で表すこともできます(0==TO、1==CC、2==BCC、3==FWD、またはFROM)。
Index
アクセスする受信者のインデックス。
特定の一覧内の受信者数は、<X-FC-RECIPIENT-COUNT>を使って調べることができます。受信者の数は、ユーザのクラスで数えることができます。現在ログイン中ではない受信者もすべて数えることができます(どちらも、ツールバーに配置する返信ボタンの種類を決定するのに有効です)。
DATA[DataColumn]およびFormat引数は、X-FC-ITEMと同じ動作になります。
X-FC-RECIPIENT-COUNT
指定された種類の受信者の数を出力します。種類を指定しない場合は、受信者の合計数が出力されます。
構文
<X-FC-RECIPIENT-COUNT [RecipientType]>
引数
RecipientTypeには、To、Cc、Bcc、Fwdのいずれかを指定する必要があります。
これらの種類は、To==0、Cc==1、Bcc==2、およびFwd==3の数値で指定することできます。
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