インターネットサービスがリソースを利用する方法
FirstClassのインターネットサービスにあらかじめ備わっているWebテンプレートは、使用言語に依存しません。インターネットサービスは、あらゆる情報を言語のリソースファイルから取得します(例えば、en.rezは英語、fr.rezはフランス語、es.rezはスペイン語、fi.rezはフィンランド語、en-us.rezは米語、ja.rezは日本語のリソースファイルです)。リソースファイル名は、言語や方言のISOコード名を表しています。インターネットサービスが利用する言語リソースファイルは、[FC Resource Registry]フォルダ内に置かなければなりません。インターネットサービスのリソースについての詳細は、インターネットサービスのリソースについてを参照してください。
サイトでの複数言語の利用
ユーザは、使用する言語の優先順位をWebブラウザの言語設定で設定します。ここで一番初めに登録された言語が、このユーザのデフォルトの言語になります。
下図のダイアログボックスは、ご利用のブラウザのバージョンやプラットフォームによって異なる場合があります。
インターネットサービスは、以下の順序で検索を実行して現在の言語を表示します。
・ブラウザに設定された、ユーザのデフォルトの(先頭の)言語。
・ユーザのブラウザで設定されたその他の言語。
・サーバで設定されたデフォルトの言語([Webとファイルの詳細設定]フォームの[HTTP]タブにある[デフォルトの言語]を参照してください)。
言語の方言
インターネットサービスは、言語が見つからない場合、まず言語の方言を探してから言語を探します。また、リソースファイルを探す順位の方が、言語を探す順位より優先されます。つまり、インターネットサービスはある言語でリソースをすべて探してから、次の言語を探し始めます。
例えば、ブラウザでの言語設定が以下のような順番であったとします。
a)英語(米国) [en-US]
b)フランス語 [fr]
c)英語 [en]
この場合、インターネットサービスは、以下の順番で目的の言語を検索します。
a)英語(米国) [en-US]
b)英語 [en]
c)フランス語 [fr]
d)英語 [en] (インターネットサービスはこれが重複であることを認識して検索リストから削除します)
[en-US]は英語の方言であるため、インターネットサービスは、[en-US]を発見できない時には、通常の[en]言語ファイルを探してから次の言語(この場合はフランス語)を探しに行きます。
[複数サイトと複数言語の設定]フォームでの言語設定
[複数サイトと複数言語の設定]フォームでサイトの言語を設定する順番は、先頭の言語以外は順不同です。先頭の言語は、そのサイトのデフォルト言語になります。2番目以降の言語では、ユーザのブラウザで設定した言語の優先順位が使用されるため、順番には意味がありません。複数のサイトを設定し、かつ(1つのコンテンツを複数言語で公開するために)言語別のフォルダを作成している場合は、[複数サイトと複数言語の設定]フォームの[言語]フィールドに、使用する言語名をすべて入力しなければなりません。
FirstClassのシステムで複数のサイトを設定する方法については、FirstClassでのWebサイト作成についてを参照してください。
サイトで言語別のフォルダを作成していない場合は、[言語]フィールドを空白にしてください。そうしないと設定が機能しなくなります。
[複数サイトと複数言語の設定]フォームの設定
例として、以下の3つの異なるサイトをメインのIPアドレスに設定することにします。
_www.huskyplanes.com
_www.us.huskyplanes.com
_www.sp.huskyplanes.com.
すべてのドメインは、あらかじめインターネットサービスプロバイダで登録しておかなければいけません。FirstClassのWebサイトを作成する方法については、FirstClassのWebサイトの構築を参照してください。
各サイトが異なるエイリアス名を持ちます(ただし、IPアドレスは同じ)。このエイリアス名は、[WWW]フォルダ内にある各サイトのフォルダ名に対応します。各サイトのドメインは、すべて同じIPアドレスに名前解決されます。各サイトで複数の言語を利用するには、[言語]フィールドに言語のISOコードを入力します(例えば、フランス語ならf
r、スペイン語ならes、日本語ならjaとなります。詳細は、インターネットサービスのリソースについてを参照してください)。言語の入力順は先頭の言語を除いて順不同で、先頭の言語はデフォルト言語とみなされます。2番目以降は任意の順番で言語を登録できます。
また、ドメインネームサーバ(DNS)にドメイン名を設定して、他のサーバがドメイン名を認識できるようにします。
下図は、この例でのフォーム設定です。
[ポート]か[SSL状態]を変更または追加したら(ポートの変更によって、待機するポートが変更されます)、必ずインターネットサービスを再起動してください。
サイトが複数あり、サイトによって異なるIPアドレスを同じサーバに割り当てる場合は、異なる設定を行うことになります。例えば、IPアドレスごとに異なるネットワークインタフェースカード(NIC)をサーバマシンに取り付けて設定しなければいけません。また、ご利用のシステムのドメインネームサーバ(DNS)でドメイン名を設定しなければいけません。下図は、同じサーバで複数のIPアドレスを利用する場合のフォーム設定例です。
上の3つのサイトには同じIPアドレスが割り当てられています。しかし、4番目のサイトには異なるIPアドレスが割り当てられており、また異なるセキュリティ証明書が利用されています。したがって、ユーザが、最初の3つのサイトのうちいずれかのドメイン名を入力すると、192.166.0.0のIPアドレスに移動します。また、ユーザが4つめのドメインを入力
すると、192.166.2.2のIPアドレスに移動します。
一般公開サイト用の[複数サイトと複数言語の設定]フォームの設定
ログイン証明書を使用せず、SSLも必要ない一般公開用のWebサイトを作成することもできます。カスタマイズしたテンプレートを使用している場合や、偶然サイトを訪れた人たちなど一般を対象に情報を公開する場合は、このようなWebサイトを構築することになるでしょう。このような場合、FirstClassのサイトでは、一般公開するサイトのエイリアス名の先頭に感嘆符(!)を付けるだけで設定が完了します。例えば、エイリアス名がSpainという名前のサイトを証明書による認証を行わない一般公開用サイトにする場合は、[複数サイトと複数言語の設定]フォームを下図のように設定します。
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