Webテンプレートの作成
テンプレートのカスタマイズは、FirstClassクライアント、インターネットサービススクリプト、HTML、HTTPプロトコル、高度なJavaScript、およびCSSに関する実用的な知識を必要とする高度な作業です。また、Webテンプレートの構造と構成をタグレベルで理解することが求められます。X-FCタグとインターネットサービススクリプトの一覧については、HTTP受信APIとHTTP送信APIの各ヘルプを参照してください。
Webテンプレートは、以下のいずれかの方法で作成できます。
・FirstClassデザイナーでフォームを作成し、HTML保存する。
・HTMLエディタを使用する。
FirstClassデザイナーを使用する場合は、読み取り専用と編集可能の両方の形式でHTMLドキュメントが自動的に作成されます。一方、HTMLエディタでテンプレートを作成し、テンプレートを編集できるようにしたい場合は、読み取り専用と編集可能の両方のテンプレートを手動で作成しなければなりません。どちらの方法でWebテンプレートを作成する場合でも、Webテンプレートは、編集不可(読み取り専用)バージョンと編集可能バージョンの両方を作成してください。編集不可テンプレートの名前は「フォームID」に、編集可能テン
プレートの名前は「Edit.フォームID」になります。
編集可能テンプレートは、読み取り専用テンプレートよりも大きく複雑になるのが普通です。その理由は、特定の動作を開始するための組み込みコードがさらに必要になるためです。下図は、[メッセージ]テンプレートの読み取り専用バージョンと編集可能バージョンの一部です。オレンジ色の丸で囲んだ構文によって、右側のテンプレートが編集可能であることがわかります。
(ダブルクリックで拡大します)
以下は、編集可能バージョンおよび編集不可バージョンのテンプレート例です。
・[メッセージ]テンプレート:141とEdit.141
Web上で新規メッセージを作成する時は、Edit.141(編集可能)テンプレートが使用されます。受信者がメッセージを読む時は、141(編集不可)テンプレートが開かれます。
・[電話メモ]テンプレート:128とEdit.128
「着信あり、メッセージなし」通知を送信するためにWeb上で新規電話メモを作成する時は、Edit.128(編集可能)テンプレートが使用されます。受信者がこの電話メモを読む時は、128(編集不可)テンプレートが開かれます。
・[コンタクト]テンプレート:119とEdit.119
Web上で新規コンタクトを作成する時は、Edit.119(編集可能)テンプレートが使用されます。このアドレスをWeb上で開く時は、119(編集不可)テンプレートが開かれます。
その他の例については、テンプレートのフォルダ内を参照してください。
Webユーザが新しいオブジェクト(メッセージやドキュメントなど)を作成する場合、インターネットサービスは、まず対応するクライアント用フォームと一致するテンプレートフォームIDを検索して取得します。フォームIDが一致するテンプレートを検出できなければ、インターネットサービスはテンプレート[95]をデフォルトとして読み込みます。また、オブジェクトのフォームIDと一致する編集可能テンプレートを検出できなければ、インターネットサービスはそのテンプレートの読み取り専用バージョンを読み込みます。
編集不可テンプレート(読み取り専用)では、ドキュメントの表示は可能ですが、編集は一切できません。例えば、電子メールメッセージを受信して開いた時は、そのメッセージを読むことしかできません。このメッセージを編集するには、返信メッセージを作成するか、別のユーザへの転送メッセージを作成しなければなりません。この動作を実行するとそのテンプレートが編集可能になるのは、実際にはそのテンプレートの編集可能バージョンが開かれているためです。
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