ユーザのカレンダー利用権限
各ユーザは、個人用カレンダーを1つだけ持つことができます。このカレンダーは、[All Users]グループのモデルデスクトップ上にある標準のオブジェクトです。このカレンダーは各ユーザのデスクトップ上にあり、所有者だけが開くことができます。所属するグループの[グループ権限]フォームや自分の[ユーザ情報]フォームで[カレンダー]権限を与えられているユーザは、予定を登録して、他のユーザに予定への参加を依頼することができます。
[ユーザ情報]フォームまたは[グループ権限]フォームで[カレンダーの共有]権限が与えられているユーザは、管理者と同じように共有カレンダーや備品・場所カレンダーを作成できます。また、共有会議室内に参加者が利用できるカレンダーを置いた方がよい場合があります(例えば、スタッフ用会議室内に会議室を予約するための場所カレンダーを置くなど)。そのためには、ユーザに対して、共有カレンダーを作成する会議室で[子会議室の作成]権限を与える必要があります。
カレンダーの権限設定
会議室と同じように、共有カレンダーに権限を設定するには、そのカレンダーに対して一から設定する方法と、そのカレンダーを既存のカレンダーグループに所属させる方法があります。
カレンダーの権限は、会議室の権限とほとんど同じように機能します。権限によって、カレンダーを閲覧できるグループまたはユーザとその内容や、予定と作業の登録や編集ができるグループまたはユーザを設定できます。権限を設定する際は、以下の点をご検討ください。
・どのグループまたはユーザがカレンダーを利用できるようにするか。
・カレンダーは会議室に置くのか、それともユーザのデスクトップに置くのか。
・グループに(表示、編集、作成など)どのような権限を与えるか。
ユーザにカレンダーを利用してもらう方法が決まったら、[カレンダーの権限]フォームで権限を設定してください。
カレンダーグループの追加
カレンダーグループを利用すると、そのグループに所属するすべてのカレンダーに対して、デフォルトの権限を設定することができます。FirstClassでは、[All Calendars]グループという標準のカレンダーグループがあらかじめ作られています。
あらゆる種類のカレンダーが[All Calendars]グループに所属しており、[All Calendars]グループの権限が最初に適用されます。ただし、自分で作成したカレンダーグループの権限が、[All Calendars]グループの権限よりも優先して適用されます。
カレンダーグループは以下のアイコンで表されます。
カレンダーグループを追加するには、以下の手順に従ってください。
1 管理者デスクトップの[Groups]フォルダを開いてください。
2 [管理]>[追加]>[カレンダーグループ]を選択してください。
3 このカレンダーグループに付けたい名前を[グループ名]欄に入力してください。
4 [カレンダーグループ]フォームを閉じてください。
5 作成したカレンダーグループを選択した状態で、[ファイル]>[プロパティ](Windows)または[情報を見る](Mac OS X)を選んでください。
6 カレンダーグループを誤って削除してしまわないように、[保護]を有効にしてください。
共有カレンダーと備品・場所カレンダーの作成
共有カレンダーや備品・場所カレンダーを作成するには、以下の手順に従ってください。
1 管理者デスクトップの[General Conferences]フォルダを開いてください。
2 カレンダーを追加したい会議室を開いてください。
3 [ファイル]>[新規作成]を選び、[新規共有カレンダー]、[新規備品カレンダー]または[新規場所カレンダー]を選択してください。
4 [ファイル]>[プロパティ](Windows)または[情報を見る](Mac OS X)を選択して、カレンダーの名前を変更し、[保護]を有効にしてください。
5 必要に応じて権限を設定してください。
管理者以外のユーザによって作成されたカレンダーは、自動的にそのユーザの第一組織単位に所属します。管理者が共有カレンダーや備品・場所カレンダーを作成して特定の組織単位に所属させたい場合には、FirstClassスクリプトのSETOUコマンドを使用してください。
共有カレンダーを作成して配置したら、コラボレーションとコミュニケーションの質を高めるために、ユーザにその目的を伝えて利用してもらうようにしてください。
共有カレンダーで作成された予定への参加を依頼されると、参加依頼のメッセージが、その予定を作成したユーザからではなくその共有カレンダーから届きます。
期間を利用した予定の作成
FirstClassの管理者は、標準の[カレンダーの予定]フォームに[期間]フィールドを追加することができます。このフィールドはプルダウンメニューになっており、あらかじめ期間を設定して選択肢にすることができます。ユーザは、このフィールドで期間を選び、特定の開始時刻と所要時間の予定を設定することができます。フォームをカスタマイズしてユーザに配布する方法がよくわからない場合は、オンラインヘルプの[Admin Help]>[Customization Tools]>[FirstClass Designer]にあるFirstClassデザイナーのヘルプを参照してください。
学校では、例えば「1時間目」「2時間目」「昼休み」などのようなプルダウンの選択肢を、[期間]フィールドに作成することができます。各選択肢には、開始時刻と所要時間を設定することができます。例えば、「1時間目」の開始時刻を午前8時に、所要時間を1時間に設定することができます。ユーザがプルダウンリストから「1時間目」を選択すると、正しい開始時刻と終了時刻が以下のように自動設定されます。開始時刻 午前8時 終了時刻 午前9時
企業では、例えば「午前シフト」「午後シフト」「深夜シフト」などの選択肢を[期間]フィールドに設定することができます。
学校、企業にかかわらず、作業手順は同じです。[期間]フィールドを作成するには、以下の手順に従ってください。
1 FirstClassデザイナーで、[カレンダーの予定]フォーム(ID 161)を含む設定ファイルを開いてください。
2 [カレンダーの予定]フォームを開いてください。
3 フィールドID1045のフィールドで、[非表示]を無効にしてください。
4 このフィールドで、セミコロン区切りで設定されている期間の選択肢を編集してください。
[リスト]欄にある各選択肢の値を、HHMMHHMMという形式で入力してください。前半のHHMMは、開始時刻と分を表します。後半のHHMMは、所要の時間と分を表します。
したがって、例えば、[1時間目]を午前8時から午前9時とし、先頭の選択肢は[なし]に設定したい場合は、以下のように入力してください。
なし=0;1時間目=08000100;
5 変更を保存してください。
6 カスタマイズした[カレンダーの予定]フォームをユーザに配布してください。
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