さまざまなタグの種類
X-FC-CLOSE
(特別なタグの種類)
インターネットサービスがオブジェクトを開いたままにして、ユーザがそのオブジェクトを編集できるようにする秒数です。(チャットなど)一時的なオブジェクトによっては、閉じられるとアクセスできなくなるものがあることのご注意ください。デフォルトでは、インターネットサービスがオブジェクトを開いたままにする長さは、オブジェクトの種類によって5秒から5分までさまざまです。
構文
<X-FC-CLOSE Seconds>
Seconds オブジェクトを開いたままにする秒数です。0に設定すると、オブジェクトはただちに閉じられます。
X-FC-FIELD
FirstClassデータの大半は、「フィールド」と呼ばれる単位で保存されます。通常、1つのフィールドには、単一の数字や文字列など1つのデータが含まれます。各フォームの各コントロールは、ユーザの基本設定やサイトの基本設定と同様に、サーバ上に保存されるこれらのフィールドの1つにマッピングされます。さらに、lang.rezファイルから、コントロール自体の書式設定(幅、高さ、デフォルト値など)をフィールドデータとして取得することもできます。X-FC-FIELDタグはこれらのフィールドにアクセスします。これはインターネットサービススクリプトのライブラリで最も重要なタグの1つです。
構文
<X-FC-FIELD FieldSpecifier [DefaultValue] [Format]
引数
FieldSpecifier引数
FieldSpecifier引数を使用して、必要なフィールドデータの検索先を指定します。現時点では、このデータのソースとして指定できるのは、現在のオブジェクト(表示されているメッセージ、フォーム、会議室など)、ユーザの基本設定とサイトの基本設定のいずれかまたは両方、および現在アクティブなlang.rezファイルの3つです。
フィールドデータの保存場所によって、必要な引数の数と種類は異なります。現在のオブジェクトまたは基本設定に保存されているデータの場合は、1つないし2つの引数があるのが普通で、FieldIDとIndexは通常はオプションです。lang.rezファイルに保存されているフィールドデータの場合は、保存先のリソースの種類によって引数の数が異なります。「単一文字列」リソースの場合、引数はResourceIDの1つです。「文字列」リソースの場合、引数はResourceIDとIndexの2つです。「フォーム」リソースの場合、引数はResource(Form)ID、FieldID、PropertyIDの3つです。
FieldSpecifier引数に指定できる書式は次の通りです。
FieldID[.Index]
現在開かれているオブジェクトからフィールドデータを取得します。
この引数のIndex部分は、通常はオプションです。省略すると、0とみなされます。
大半のフィールドでは、インデックスは0だけです。0だけではない場合は、X-FC-FIELD-COUNTを使って、利用可能なインデックスの数を調べることができます。現時点では、インデックス付きのフィールドデータがあるのは、「グループを展開する」コントロールまたは特殊なカレンダーフィールドだけです。
PREFS.FieldID[.Index]
ユーザまたはサイトの基本設定からデータを抽出するのにこの構文を使用します。
この構文はインデックス付きのフィールドデータに対応していますが、発売中のFirstClassの基本設定またはサイト基本設定フォームには、現時点ではこのようなデータはありません。
LANG.ResourceID
lang.rezファイルから「単一文字列」リソースを取得するのにこの構文を使用します。
LANG.ResourceID.Index
lang.rezファイルから「文字列」リソースを取得するのにこの構文を使用します。
LANG.FormID.FieldID.PropertyID
lang.rezファイルからフォームリソースのフィールドデータを取得するのにこの構文を使用します。FirstClassデザイナーの「ローカルフォーム」、「ドキュメントフォーム」、「複製用フォーム」、「データベースクエリー」、「システム用」および「ツールバー」の各リソースタイプをフォームとして使用できます。
FORM.PropertyID
これは、LANG.CurrentFormID.0.PropertyIDの簡略表記です。この構文を確実に使用できるのは、メッセージおよびドキュメントフォームだけです。一部のシステムフォームでも使用できますが、会議室の一覧、検索結果一覧、またはmemフォームでは使用できません。
FORM.FieldID.PropertyID
これは、LANG.<CurrentFormID>.FieldID.PropertyIDの簡略表記です。FORM.PropertyID構文と同じ制限が適用されます。
CMD.CommandID.Index
FirstClassのメニューコマンドに関連付けられた文字列リソースを取得するのにこの構文を使用します。この構文を使用すると、取得した文字列が適切なプラットフォーム(インターネット)に合ったものになり、メニューのホットキー指定子が正しく削除されます。
ERR.ErrorID
特定のFirstClassエラーコードに関連付けられた文字列リソースを取得するのにこの構文を使用します。
SITEPREF/USERPREF
PREFSは、X-FC-FIELDのフィールド参照先としてこれらのFieldSpecifier引数を使用します。これらの引数を使用すると、ユーザの基本設定とサイトの基本設定のいずれかを検索できます。大半のフィールドについて、PREFSは最初にユーザの基本設定を検索し、何も見つからなかった場合はサイトの基本設定を検索します。
LATE[.NDX]
(「normal」フィールドではなく)「late」フィールドのデータバッグからフィールドデータを取得します。チャットだけで使用できます(オプションのNDX引数を指定すると、フィールドIDではなくバッグのインデックスでデータが取得されます)。
CAL[.NDX]
「calendar」フィールドデータバッグからフィールドデータを取得します。カレンダーの一覧だけで使用できます(オプションのNDX引数を指定すると、フィールドIDではなくバッグのインデックスでデータが取得されます)。
NDX
(fieldidやfieldindexではなく)「normal」バッグ内での位置に基づいてフィールドデータを取得します。
BASE
「normal」バッグからフィールドデータを取得します。カレンダーの一覧に「calendar」バッグが含まれないようにします。
DefaultValue引数
DefaultValue引数を使用して、FieldSpecifier引数で指定したフィールドを取得できなかった場合に使用する値を指定します。デフォルト値は、ハードコードで指定することも、現在のlang.rezファイルから取得することもできます。
DefaultValueに有効な書式は次の通りです。
ExplicitNumericValue 明示的な数値のデフォルト。
ExplicitStringValue 空白または特殊文字が含まれない、明示的な文字列のデフォルト。
"ExplicitStringValue"
(引用符で囲まなければなりません) 空白または特殊文字が含まれている可能性のある、明示的な文字列のデフォルト。
LANG.SingleStringID lang.rezファイル内の指定した単一文字列リソースをデフォルトとして使用します。
LANG.StringID.Index lang.rezファイル内の指定した文字列リソースをデフォルトとして使用します。
LANG.FormID.FieldID.PropertyID lang.rezファイル内の指定したコントロールプロパティをデフォルトとして使用します。
FORM.FieldID.PropertyID LANG.CurrentFormID.FieldID.PropertyIDの簡略表記です。
PROP.PropertyID LANG.CurrentFormID.CurrentFieldID.PropertyIDの簡略表記です。
デフォルト値として使用されるプロパティは、コントロールによって異なります。以下に、一般的なコントロール、デフォルトプロパティ、およびプロパティのデータ型を示します。
コントロール デフォルト デフォルト
プロパティ プロパティの型
チェックボックス 85 数値
色選択 11 数値
日付選択 11 数値
期間選択 11 数値
編集可能リスト 9 文字列
アイコン選択 12 数値
数値 11 数値
進捗状況バー 11 数値
静的リスト 11 数値
テキストボックス、テキストエリア 9 文字列
ラジオグループには、その実装方法のため、デフォルト値を抽出する簡単な方法がありません。ラジオグループの場合、サーバはフィールドをグループのIDとして保存しますが、個々の値(およびオプションがデフォルト値であるかどうか)は個々のボタンには保存されません。
Format引数
フィールドに保存できるデータの種類や用途はさまざまであることから、特定のフィールドから取得したデータの表示方法を指定する必要があります。利用可能な書式は、フィールドに保存されているデータの型によって異なります。これは通常、データを作成するコントロールの種類を調べることで判断できます。コントロールとフィールドデータの型の関連付けが不明な場合は、デフォルトプロパティの表を参照してください。
以下の処理は、すべてのフィールドで有効です。
STYLED.[LATE.]<fieldid>[.<index>]
引数で指定されたフィールドから抽出したFirstClassスタイルデータを使って、テキストフィールドのスタイルを設定します。
LENGTH
現在のフィールドの長さ(バイト単位)を出力します。
フィールドが存在しない場合は0を返します。
以下の書式は、データを文字列フィールドとして保存するコントロールで有効です。
STRING
HTMLエンコード文字列としてデータの書式を設定します。
MULTILINESTRING
HTML文字列としてデータの書式を設定しますが、改行は<br>に変換しません。
LITERALSTRING
未加工の文字列(書式設定またはエンコードなし)としてデータを出力します。
LITERALSTRINGでは、文字セットの変換は省略されません。
PASSWORD[,char]
文字列の文字数と同じ数のcharを出力します。
charを指定しない場合は、アスタリスク(*)を使用します。
STRLEN
文字列の文字数を出力します。
この値は、日本語などのマルチバイト文字セット用のLENGTHとは異なります。
ESCAPED
Cスタイルのエスケープ処理を行って文字列を出力します。JavaScript変数に割り当てるのに適した形式になります。
URLESCAPED
URLエスケープ処理を使って文字列を出力します。
IMGURL
文字列を画像リソースへのパスとして扱います。
この引数には次の規則があります。
・文字列が「./」で始まる場合は、現在のオブジェクトから画像への相対パスとみなされます。./は削除されますが、それ以外の文字列は変更されません。
・文字列が「/」または「http://」で始まる場合は、画像への絶対パスとみなされます。文字列は変更されずに出力されます。
・文字列が「.」で始まる場合は、Pictures.rezファイル内の画像への参照とみなされます。文字列は適切に書式設定されます。
・文字列が「~」で始まる場合は、ユーザのホームページフォルダ内にある画像への参照とみなされます。文字列は適切に書式設定されます。
・上記以外の場合、文字列は現在のサイトの[Images]フォルダ内の画像とみなされます。文字列は、/Images/<文字列>として出力されます。
以下の書式は、数値フィールドで有効です。
NUMBER[,switch]
未加工の数字としてデータを出力します。
一部のスイッチでは、次のように詳細な書式を指定できます。
_d
符号付き10進数として数字を書式設定します(デフォルト)。
_u
符号なし10進数として数字を書式設定します。
_[0]x
小文字のaからfを使った16進値として数字を書式設定します。
接頭辞「0」を指定すると、数字の左側に0が挿入され、8桁で表されます。
_[0]X
大文字のAからFを使った16進値として数字を書式設定します。
接頭辞「0」を指定すると、数字の左側に0が挿入され、8桁で表されます。
RGB[,switch]
データを色として扱います。
デフォルトでは、HTMLカラー(#RRGGBBなど)としてデータが出力されます。より精密に制御するために適用できるスイッチもいくつかあります。
_x
接頭辞「#」を付けません。
16進数RRGGBBとして色が出力されます。
_d
色のRGB部分を10進数として出力します。
_R[d]
色の赤の要素の00-FF値を出力します。
オプションの[d]スイッチを指定すると、10進数(0から255)で出力されます。
_G[d]
色の緑の要素の00-FF値を出力します。
オプションの[d]スイッチを指定すると、10進数(0から255)で出力されます。
_B[d]
色の青の要素の00-FF値を出力します。
オプションの[d]スイッチを指定すると、10進数(0から255)で出力されます。
_A[d]
色のアルファ要素の00-FF値を出力します。
オプションの[d]スイッチを指定すると、10進数(0から255)で出力されます。
_a[x|d]
色の出力でアルファ要素の出力を有効にします。
デフォルトは#AARRGGBBですが、x か d またはその両方のスイッチを使って変更できます。
FONTSIZE
データをフォントサイズとして扱い、整合性のあるサイズを生成するためにブラウザおよびOSに応じて正規化します。
CHECKBOX
データがゼロ以外の場合は X を出力し、ゼロの場合は何も出力しません。
これはやや旧式の書式です。
CHARSET
データを文字セットのIDとして扱い、その文字セットの文字列名を出力します。
通常は、lang.rezのフィールドにのみ使用します。
DURATION
データを秒数として扱い、週、日、時間など、最も適した単位に変換して、期間として出力します。
DATE[,Format]
データを特定の日からの秒数として扱います。
これは書式によりますが、通常は1904年1月4日を基準とし、日付として出力されます。
日付のFormatには、日付の書式文字列か、lang文字列への参照(LANG.singlestring、LANG.string.index、LANG.formid.fieldID.propertyIDなど)を指定できます。現時点では、FORM langのショートカットには対応していません。
IF [List]
LIST [List]
データを列挙リスト(文字列と数字の対応付けなど)として扱います
旧式のIF書式では1つのリスト値だけが許容されますが、LISTでは任意の数のリスト値が許容されます。
Listには次のいずれかを指定できます。
・列挙値の対のカンマ区切りのリスト(例:"Default=0", "First Value=100", "Second Value=200")
・LANG文字列への参照(LANG.SingleStringID、LANG.StringID.Index、LANG.FormID.FieldID.PropertyID、FORM.FieldID.PropertyID、FORM.FieldIDなど)。
List引数を省略すると、現在のコントロールのデフォルトの列挙リストを表す<LANG.CurrentFormID>.<CurrentFieldID>.10とみなされます。
NUMFIELD[ID]
データを数値コントロールの値として扱います。
この引数では、Format、Multiplier、およびEnumerationプロパティを使用するなど、クライアントと同じ形式で数字を書式設定するためにlang.rezのさまざまなデータが使用されます。
オプションの[ID]引数は、使用するフォームとその数値コントロールを明示的に指定するのに使用します。この書式は、FormID.FieldIDです。デフォルトは、CurrentFormID.CurrentFieldIDです。
TYPE
fcpフィールドの種類を出力します。
BASE64
バイナリデータを出力するのに使用します。
RAW
フィールドデータをそのフィールドの種類(LITERALSTRING、NUMBER、またはBASE64)に基づいた適切な形式で出力します。
CLASS
フィールドデータをその取得元のGUIコントロールの種類(lang.rezファイルから抽出)に基づいて適切に出力します。
Formats for graphical data
POINT[,x|h|v|y]
データをx,yポイントとして扱います。
デフォルトの出力は順序対ですが、x、y、h(水平方向)またはv(垂直方向)スイッチを使って1つの座標だけを指定できます。データはこの書式でサーバに保存されることはありませんが、lang.rezファイルの一部のプロパティではこの構造のデータを使用できます。
RECT[,t|l|b|r|h|w]
左上の角と右下の角の2つの(x,y)座標を含む矩形としてデータを扱います。
デフォルトの出力は(上,左,下,右)ですが、t、l、r、およびbスイッチを使って特定の座標にアクセスできます。wおよびhスイッチを使用すると、矩形の幅(右−左)または高さ(下−上)を出力できます。
構文の詳細は、X-FC FIELDタグ構文のヘルプを参照してください。
X-FC-FIELD-COUNT
フィールド配列内のエントリの数を出力します(Mac Index -1など)。フィールドが空の場合は0を返します。フィールドがインデックス付きでない場合は1を返します。
インデックス付きフィールドデータがあるのはカレンダーだけです。
構文
<X-FC-FIELD-COUNT FieldID>
X-FC-HEADER-ONLY
一覧の表示を途中で終了します。
例えば、会議室を表示する場合に一覧内の最初のテンプレートだけが必要な時は、このタグを使用して、通常はこのような一覧に含まれる他のテンプレートを送信しないようにインターネットサービスに指示できます。
構文
<X-FC-HEADER-ONLY>
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