リモートユーザの作成
外部LDAPサーバのユーザの一部がFirstClassサーバのリモートユーザとして作成されるようにしたい場合は、[Directory Services]フォルダ内にある[ディレクトリサービス設定]フォームの[複製]タブの[詳細]タブで、リモートユーザが共有する属性を指定してください。
クラスタリングされた組織単位でのFirstClassディレクトリサービスの利用
FirstClassディレクトリサービスのインスタンスを複数設定し、インスタンス毎にそれぞれ定義されている組織単位を利用して、異なったユーザ情報を提供することができます。FirstClassディレクトリサービスのクラスタは、クラスタ定義の組織単位によって設定され、制限されます。
クラスタ定義の組織単位は、クラスタのルートDN(ルート識別名)に次いで、DN(識別名)の中で先頭かつ最上位の組織単位となります。
FirstClassディレクトリサービスのクラスタの作成
1 [Directory Services]フォルダを開いてください。
2 [新規ディレクトリサービスクラスタ]ステーショナリフォームを開いてください。
3 作成されたメッセージの宛先を「batch admin」としてください。
4 [ディレクトリのクラスタ]に、クラスタ番号(インスタンス)を入力してください。
元々の[Directory Services]フォルダは、自動的にクラスタ番号0(先頭のクラスタ)とみなされます。したがって、最初に作成する新しいクラスタ(2番目のクラスタ)は「1」としてください。
このメッセージを送信すると、[Directory Services 1]フォルダが[Clustered Services]フォルダ内に作成されます。「1」は、先ほど設定したクラスタ番号です。クラスタをさらに追加すれば、その分だけ増加した番号が新しい[Directory Services]フォルダ名に付けられます。
また、[Directory Services 1]ゲートウェイフォームが[Gateways & Services]フォルダ内に作成されます。
5 [Directory]ゲートウェイの設定フォームを開いてください。
6 先頭のクラスタに関連付けられたクラスタ定義の組織単位名を、[ディレクトリ]タブの[このサービスを以下のグループに許可]欄に入力してください。
7 [Directory Services 1]ゲートウェイの設定フォームを開いてください。
8 2番目のクラスタに関連付けられたクラスタ定義の組織単位名を、[ディレクトリ]タブの[このサービスを以下のグループに許可]欄に入力してください。
注意
各ゲートウェイフォームで、組織単位名を2つ以上入力しないでください。複数の組織単位名を入力すると、FirstClassディレクトリサービスはこれをクラスタとはみなさず、ユーザがFirstClassディレクトリサービスで処理されるよう制限をかけようとしているとみなします。
また、[ディレクトリサービス設定]フォームの[全般]タブで指定された管理者または副管理者を、このクラスタに所属させなければなりません。
これで、FirstClassディレクトリサービスの各クラスタは、クラスタ定義の組織単位に所属するユーザや組織単位だけを処理するようになります。スレーブモードで外部LDAPサーバから複製を行った場合も、対象はこのユーザや組織単位に制限されるようになります。
例
ルートDN(ルート識別名) |
o=○○株式会社,c=JP |
先頭のクラスタ |
ou=営業部 |
2番目のクラスタ |
ou=マーケティング部 |
この例では、[Directory]ゲートウェイの設定フォームには「営業部」、[Directory Services 1]ゲートウェイの設定フォームには「マーケティング部」と入力されています。
FirstClassディレクトリサービスで処理されるようユーザを制限
FirstClassディレクトリサービスが特定の組織単位だけを処理するように設定することができます。組織単位は、この設定を行う前にあらかじめFirstClassサーバ上で作成しておかなければなりません。
注意
ユーザがFirstClassディレクトリサービスで処理されるよう制限すると、スレーブモードで動的に組織単位を作成することはできません。
FirstClassディレクトリサービスで処理するユーザを指定するには、以下の手順に従ってください。
1 [Directory]ゲートウェイの設定フォーム(または利用したいクラスタのゲートウェイフォーム)を開いてください。
2 FirstClassディレクトリサービスで処理させたい組織単位名を、[ディレクトリ]タブの[このサービスを以下のグループに許可]欄に入力してください。
FirstClassディレクトリサービスが、この欄に設定した組織単位だけを処理するようになります。この欄に設定していない組織単位に所属しているユーザがいても、FirstClassディレクトリサービスはそのユーザを処理しません。
注意
この欄に組織単位を1つしか設定しないと、FirstClassディレクトリサービスはこれをクラスタとみなし、該当するユーザがFirstClassディレクトリサービスで処理されるよう制限しようとしなくなります。
英語以外の言語によるFirstClassディレクトリサービスの利用
英語以外の言語でFirstClassディレクトリサービスを実行するには、以下の手順に従ってください。
1 FirstClassデザイナーを使用して、FirstClass DSフォルダ内にある該当言語のrezファイルを開いてください。
2 FOLDER_NAMES部分の各オブジェクト名を、翻訳したオブジェクト名に書き換えてください。
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