モデム接続スクリプトについて
モデムを使用しており、サーバとの接続に特別な接続スクリプトが必要な場合は、接続スクリプトファイルを作成し、接続情報の設定時に[スクリプト]欄でこのファイルを選ぶことができます。
モデムによる呼び出しの開始時または応答時に、接続スクリプトは自動的に実行されます。たとえば、X.25ネットワーク経由で接続する場合に、このようなスクリプトが必要になる可能性があります。
接続スクリプトファイルを作成するには、以下の操作を行います。
1 テキストエディタを使用して適切な接続スクリプトコマンドを入力します。
2 拡張子.fclを付けてスクリプトをプレーンテキストファイルとして保存します。
3 ファイルをFirstClassの[SCRIPTS]フォルダに移動します。
接続スクリプトのコマンド
必要に応じて次のコマンドを使用して接続スクリプトを作成します。
DELAY
構文
DELAY time
説明
DELAYは指定した時間、待機するようにサーバに指示します。値timeはサーバが待機する時間を示し、60分の1秒単位で表します。
例
DELAY 600
10秒間待機するようにサーバに指示します。
DISPLAY
構文
DISPLAY text -D
または
DISPLAY "text string" -D
説明
DISPLAYは表示目的のためだけにテキストをモデムに送ります。値textはモデムに送信するテキストです。このテキストにスペースが含まれている場合は、テキスト文字列全体を一重引用符または二重引用符で囲みます。
例
DISPLAY "X.25 login sequence starting" -D
次のように表示されます。
X.25 login sequence starting
SEND
構文
SEND text
または
SEND "text string"
エスケープシーケンス
次のエスケープシーケンスをこのコマンドに追加できます。
・\r - テキストの終わりに復帰改行を追加します。
・\n - 改行してテキストを開始します。
説明
SENDはテキストをモデムに送信します。値textはモデムに送信するテキストです。このテキストにスペースが含まれている場合は、テキスト文字列全体を一重引用符または二重引用符で囲みます。
例
SEND an63z\r
パスワードan63zの後に復帰改行があるテキストをモデムに送ります。
WAITFOR
構文
WAITFOR string1 string2 ... strinng -T timeout
または
WAITFOR "string1" "string2" ..."strinng" -T timeout
説明
WAITFORは、このコマンドに含まれている文字列がリモートのモデムから返されるのを指定された時間、待機するようにサーバに指示します。この間にそのような文字列を受信しなかった場合、サーバは接続試行を終了し、1083(スクリプトのタイムアウト)のエラーを報告します。
値stringはサーバが待機する文字列です。この文字列にスペースが含まれている場合は、文字列全体を一重引用符または二重引用符で囲みます。指定する文字列の数に制限はありません。
値timeoutはサーバが待機する時間を示し、60分の1秒単位で表します。
例
WAITFOR service disconnect "no carrier" -T1200
service、disconnect、またはno carrierという文字列を受け取るまで、20秒間待機するようにサーバに指示します。
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