注意
すでに接続が設定され、正常に動作しているものと仮定します。ここではFirstClassにおける接続の指定方法についてのみを扱います。このヘルプを読んだ後、使用する接続の種類がわからない場合は管理者に連絡してください。
接続の種類
FirstClassサーバに接続できる方法は次のとおりです。
・Local network
コンピュータは高パフォーマンスのローカルエリアネットワーク(LAN)に接続され、ネットワーク内の他のコンピュータと通信できるようになります。これは中規模から大規模の企業に接続するユーザ向けの最も一般的な方法です。また、この種の接続ではTCP/IPが使われている可能性があります。
・Internet
コンピュータはインターネット経由でサーバに接続します。インターネット接続にはいくつかのレベルがあります。
・High-speed Internet
高速であり、問題がほとんど起こらないインターネット接続。ケーブルまたはDSLモデムの利用が考えられます。
・Internet
常に信頼性が高いとは限らないBasic Internet接続(エラーや切断が生じます)。
・Dialup Internet
インターネットに接続する際にダイアルアップを行う接続。
・モデム
コンピュータはモデム経由でサーバに直接接続します。コンピュータで使用されるモデムはサーバサイトのモデムと電話回線を使用して通信します。ISDNやComm Toolboxなど、モデム接続にはいくつかの種類があります。この種の接続ではTAPIが使われている可能性があります。モデム接続はMac OS XとLinuxでは使用できません。
・AppleTalk
これはMac OS環境だけで使用されるLANの形態です。
・IPX.
これはWindows環境だけで使用されるLANの形態です。
情報の保存場所
接続の種類によって異なりますが、接続の設定時には1つまたは2つのフォームで情報を指定します。[接続設定]フォームと[接続方法の設定]フォームです。
[接続設定]フォームにはサーバアドレスなどの情報が含まれます。この情報は設定ファイルに保存されます。
[接続方法の設定]フォームには接続プロトコルに関する情報(コンピュータからサーバへの接続方法)が含まれます。この情報は適切な.fcpファイルに保存されます。接続プロトコルごとに1つの.fcpファイルが存在します。通常、同一の接続プロトコルを使用するすべての設定ファイルが、同一の.fcpファイルから接続情報を取得します。.fcpファイルはFirstClassの[FCP]フォルダにあります。
設定ファイルについて
FirstClassはサーバに接続するために必要な情報を設定ファイルに保存します。また、設定ファイルにはフォーム、画像、音声などFirstClassが使用するリソースも保存できます。Windowsの場合、設定ファイルの拡張子は必ず.fcになります。
FirstClassにはhome.fcという設定ファイルが含まれています。サーバからFirstClassをダウンロードし、その指示に従った場合、この設定ファイルはすでにサーバ名を認識しています。
注意
home.fcを使用してサーバに接続し、最初に[ログイン]をクリックしたとき、この接続がうまく機能した場合は、接続を設定する必要はありません。設定に関する情報の参照が必要になるのは、home.fcの接続情報の変更が必要な場合、または別のサーバとの接続を設定したい場合のみです。
サーバにログインするために必要な情報が含まれた設定ファイルが管理者から提供されている場合もあります。このような場合は、このファイルをFirstClassの[Settings]フォルダに置きます。
マルチユーザコンピュータ向けの共有home.fc設定ファイルの提供
Mac OSでは使用できません。
デフォルトではユーザが作成したすべての設定ファイルは、そのユーザの個人ユーザ領域にあるFirstClassの[Settings]フォルダに置かれます。このフォルダには、ユーザがクライアントをはじめて実行したときに自動的に作成されるhome.fc設定ファイルが含まれます。
複数のユーザがいるコンピュータでFirstClassを実行している場合、コンピュータ管理者(FirstClass管理者ではなく、コンピュータに管理者としてログインするユーザ)は、そのコンピュータのすべてのユーザが使用するhome.fc設定ファイルを作成することができます。
これを行うには、コンピュータ管理者はFirstClassクライアントを実行する最初のユーザになる必要があります。これにより、home.fcは管理者の個人ユーザ領域に置かれます。管理者はユーザIDやパスワードではなく、接続情報を保存します。home.fcの作成後、管理者は共有アプリケーション領域にあるFirstClassの[Settings]フォルダにそのファイルをドラッグすることができます。
あるユーザがhome.fcを更新した場合、FirstClassは更新された設定ファイルのコピーをそのユーザの個人ユーザ領域に置きます。共有設定ファイルは変更されません。
デフォルトでサポートされる接続
FirstClassクライアントによりデフォルトでサポートされるのは、Local network接続とInternet接続のみです。AppleTalk、IPX、またはモデム接続を使用する場合は、プロトコルをサポートするファイルをインストールする必要があります。これらのファイルは弊社Webサイトの[ダウンロード]セクションから入手できます。
適切な.fcpファイルをFirstClassの[FCP]フォルダにダウンロードします。
モデムを使用する場合は、さらに適切なモデムファイル(.mdm)をFirstClassの[Modems]フォルダにダウンロードする必要があります。
同一プロトコルで異なる動作を設定する場合
接続の設定時には、該当のプロトコルを使用するすべての接続(たとえば、すべてのモデム接続)で使用する.fcpファイルを更新します。
1つの設定ファイルにのみ変更を加え、同じ.fcpファイルを使用する他の設定ファイルは変更しない場合は、新しい.fcpファイルを作成することができます。この場合、適切な.fcpファイルの複製をFirstClassの[FCP]フォルダに作成し、拡張子.fcpを使用してその複製に名前を付けます。
例
モデム接続で、一部のシステムについてはスピーカーをオンにし、他のシステムについてはオフにしたいとします。MODEM.FCPをコピーし、複製のQUIET.FCPの名前を変更してそのスピーカーをオフにします。次に、QUIET.FCPを使用する新しい設定ファイルを作成するか、またはログイン時に必要に応じて選択項目を変更します。
各接続に関する情報
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