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 C20
 


マイグレータの利用



マイグレータについて
マイグレータは、プラットフォーム間でネットワークストアがファイルを移動するため、または、同じプラットフォーム上の複数のボリュームにあるネットワークストアを統合するために使用します。
81203_40013_5.png警告
マイグレータは、修復作業を行うためのものではありません。マイグレータでは、EOFエラーやファイル内のデータ破損など、OSのファイルシステムが原因で起こるネットワークストアの問題を見つけ出して修復することはできません。
ご利用のサーバがよくわからない原因でクラッシュするなど、ネットワークストアのデータが壊れている疑いがある場合は、今あるシステムが正常に動作するようになるまでネットワークストアの移行を行わないでください。不正なデータを新しいネットワークストアに移行しようとしても、システムの問題がさらに悪化するだけです。



このヘルプの対象者
このヘルプは、FirstClassについてよく理解している経験豊富なFirstClass管理者を対象にしています。このヘルプでは、マイグレータの機能、移行の準備と作業、新しいFirstClassサーバの設定方法について説明しています。
81203_42521_14.png注意
Mac OS Xに移行する場合は、追加の作業が必要になりますので、弊社までお問い合わせください。



プラットフォーム変更の制限事項
マイグレータを使用すれば、難しい移行作業のほとんどを行うことができますが、以下のアイテムの移行は自動では行われません。移行作業後に、アイテムを修正、再生、再インストールまたはバックアップから復元しなければならなくなる場合があります。
・読み取り専用ボリューム
・ハードディスクやCD-ROM上のファイルへの外部リンク
・データベース機能拡張
・モデム設定ファイル
・モデムセッション、ネットワークセッション、またはComm Toolbox (CTB)セッション
・複数サーバ(一度に複数のサーバを移行したり、複数のサーバを1つに統合することはできません)
・統計値ログのパス



作業前の準備
次のものを準備してください。
・ライセンス登録済みのFirstClass7.1ネットワークストア。
・エラーがなく正常に動作しているFirstClassサーバ。
・FirstClassのシステム要件を満たし、移行するネットワークストアを保存するのに必要なディスク容量があるマシン。
・FirstClassのソフトウェア(移行作業が完了するまでFirstClassをインストールしないでください)。
・マイグレータのソフトウェア。



マイグレータのインストール
マイグレータのアイコンをダブルクリックしてください。マイグレータのフォルダが作成され、その中にアプリケーションや他のアイテムが収録されます。
マイグレータのアプリケーションは、ご利用になっているメインのネットワークストアと同じボリューム上になければいけません。必要であれば、メインのボリュームにマイグレータのアプリケーションをドラッグして移動してください。



サーバの準備
マイグレータのソフトウェアをインストールしたら、次の作業を行って、移行作業ができるようにサーバの準備を完了させてください。
81203_40013_5.png警告
準備を怠るとデータが失われてしまうことがあります。
1       次の内容を確認してください。
・マイグレータが、ご利用になっているメインのネットワークストアと同じボリューム上にある。
・ファイル共有が無効になっている(Macintoshのみ)
・サーバがエラーなしに起動している。
・移行作業を行うのに十分なメモリがある。
2       FirstClassに管理者としてログインし、以下の作業を行ってください。
・管理者デスクトップ上に、[Migrated Conferences]という新しいフォルダを作成します。
・FirstClassのネットワークストアのファイルがあるボリュームを承認します。
・FirstClassのシステム上にある不要なアイテムを削除します。
3       ログアウトしてください(この段階から、システムにログインしているユーザが誰もいないようにしてください)。
4       サーバコンソールから監査(Audit)を行ってください。
5       FirstClassサーバをシャットダウンしてください。
6       ネットワークストアの診断を行って(FirstClassツールズを参照)、エラーがあれば修復してください。
ネットワークストアの診断でエラーが出なくなるまで、この作業を繰り返してください。
7       承認済みのボリュームを含め、ネットワークストアの完全なバックアップを作成してください。
8       推奨
市販のディスク診断・修復ユーティリティ(Norton Utilityなど)を使用して、承認済みのボリューム上のデータをチェックしてください。



移行方法の決定
ネットワークストアを移行先ボリュームに移すために行うことができる作業には、いくつかの方法があります。
・ディスク容量が十分にある場合に、現在のマシン上にあるボリュームに移してから、ネットワーク経由で新しいプラットフォームにそのネットワークストアを移動する。
・中間のファイルサーバ上のボリュームに移行してから、そのネットワークストアを新しいマシンにコピーする。
・新しいボリュームに直接移動する。
移行方法を決定したら、作業ができるように移行先プラットフォームのOSを設定してください。



移行作業の開始
81203_40013_5.png警告
準備作業を1つでも忘れると移行作業はうまくいきません。いったん移行を開始したら、途中で止めることはできません。マイグレータのアプリケーションは、これまでの説明内容をすべて理解し、全作業を正しい順序で確実に完了してから実行してください。
81203_42521_14.png注意
ネットワークストアの移行には時間がかかる場合があります。例えば、12万ファイルあるネットワークストアを移行すると、6時間から8時間はかかります。
他のアプリケーションはすべて終了してください。ファイル共有を無効にし(Macintoshのみ)、様々な拡張機能はできるだけ切ってください。
1       マイグレータのアイコンをダブルクリックし、マイグレータのアプリケーションを実行してください。
2       [Welcome]画面で[Continue]をクリックしてください。
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3       移行したいプラットフォームを選択してください。デフォルトでは、現在のプラットフォーム上のネットワークストアを統合する選択になっています。
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4       [Volume Mapper]画面が現れます。
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左側に表示されている各移行元のボリュームから、右側で選択した移行先ボリュームに移動されます。新しいマシンに直接移行する場合、あるいはいったん他のボリュームに移行する場合でも、十分なディスク容量があることを確認してください。移行されたネットワークスストアのフォルダは、元のネットワークストアのファイルだとほぼ同じ大きさになりますが、複数のネットワークストアから統合されたネットワークストアは非常に大きなサイズになる場合があります。
5       ボリュームを選択したら、[OK]をクリックしてください。マイグレータの[Progress]ウィンドウが現れ、移行の動作状況がバーで表示されます。
 
[Exit POMigrator]ウィンドウが表示されたら、[OK]をクリックして移行作業を完了してください。
6       エラーが出た場合は、マイグレータのログファイル(マイグレータと同じフォルダにあるPOM.Log)を調べてください。
7       移行されたネットワークストアのバックアップを取ってください。
バックアップを取ってから、サーバをインストールして起動してください。



新規サーバの設定
移行作業を行ってバックアップを作成したら、新規サーバを設定します。
1       必要であれば、新しいネットワークストアをFirstClassサーバとなるマシンにコピーしてください。
2       FirstClassサーバをインストールしてください。
81203_42521_14.png注意
インストーラは、既存のネットワークストアがあることを自動的に検知します。
[OK]をクリックして、既存のネットワークストアを使用するオプションを選択してください。
4       サーバのログを[Reports]フォルダ(旧システムでは[Statistics and Billing]フォルダ)に毎日記録している場合は、移行作業後、[ログ管理(Statistics Control)]フォームで統計値ログのパスを変更してください。
5       サーバを起動してください。
6       [Migrated Conferences]フォルダにある会議室をすべて該当する場所に移動し、[Migrated Conferences]フォルダを削除してください。



トラブルシューティング
この項では、起こる可能性がある問題とその対策について説明いたします。
ボリュームの消失
承認済みのフォルダをすべてマウントしないでマイグレータを実行すると、エラーメッセージが表示されます。このエラーが起きた場合は、該当するボリュームをマウントしてマイグレータを再実行してください。また、ごく最近移動したり名前を変更したボリュームがある場合は、監査を実行してください。
ディスク容量の問題
ボリュームを選択してOKをクリックすると、マイグレータは移行元の各ボリュームで使用されているディスク容量を計算して、移行先の各ボリュームに十分な容量があるかどうかを調べます。
・あるボリュームがネットワークドライブの場合、そのディスク容量は計算できません。
・移行元のボリュームに、FirstClassネットワークストアに関連のないファイルも含まれている場合、マイグレータは、移行先ボリュームに必要なディスク容量を計算する時にそのファイルの容量も含めてしまいます。
このどちらかの理由でエラーが起こったら、空きディスク容量を確認してください。移行されたネットワークスストアのフォルダは、元のネットワークストアのファイルだとほぼ同じ大きさになりますが、複数のネットワークストアから統合されたネットワークストアは非常に大きなサイズになる場合があることにご注意ください。
多数のエラー
ネットワークストアのリンクが壊れていたり、ネットワークストアのフォルダ内に他の種類のファイルがあったりする場合には、マイグレータのログファイルに数個のエラーが記録される場合があります。しかし、非常にたくさんのエラーが記録されている場合は(全ファイルの2%以上)、移行先のボリュームが、移行作業中にディスク容量不足になっていないか調べてください。これが原因でデータに不足がある場合は、空きディスク容量を増やしてマイグレータを再実行してください。
ファイル数の不一致
ログファイルを見ると、移行されたアイテム数が本来より少なくなっている場合があります。これは不具合ではなく、元のサーバのフォルダにあるアイテムの中には、移行する必要のないもの(モデムファイル、ログファイル、FirstClass以外のファイルなど)があるためです。
初回監査でのサーバのクラッシュ
監査が初めて行われた時に新しいサーバがクラッシュした場合は、移行前のネットワークストアのデータが破損していた可能性があります。移行元のマシンでこの問題を修正してから、移行作業をやり直してください。



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