本文のリンクについて
オブジェクトの本文内では、他のFirstClassオブジェクト、現在のオブジェクト内の別の位置、またはWebページへのリンクを追加できます。次の2種類のリンクを追加できます。
・URLリンク
このリンクは、自分が使用しているサーバ上のオブジェクト、他のFirstClassサーバ上のオブジェクト、またはWebページへのショートカットを提供します。リンクが接続するオブジェクト(リンク先オブジェクト)のURLは、本文に直接入力します。
・埋め込みリンク
このリンクは、自分が使用しているサーバまたは他のFirstClassサーバにあるオブジェクトへのショートカットを提供します。このリンクは、[編集]メニューを使用して作成します。URLリンクとは異なり、必要な任意のリンクテキストを作成でき、さらに貼り付け画像もリンクとして使用できます。また、本文にマーカを貼り付けて、それらのマーカにリンクすることもできます。
WebページへのURLリンクの作成
WebページへのURLリンクを作成するには、適切な形式でURLを入力します。
例えば、FirstClassのWebページにリンクするには、次のように入力します。
または
サーバへのURLリンクの作成
会議室などのFirstClassオブジェクトへのURLリンクをメッセージまたはドキュメントに含めるには、次の形式でリンクを入力します。
fcp://サーバ名/オブジェクト名
例えば、予算(budgets)会議室にリンクするには、次のように入力します。
メッセージのURLリンクの動作
メッセージでは、受信者側の[基本設定]の[本文]タブの[閲覧]タブにある[リンクのテキスト]で指定されたリンクの表示方法に従って、URLリンクの書式が設定されます。この書式は、メッセージが送信されるまでは設定されません。
次のリンクは、書式設定されたURLリンクの例です。
メッセージが送信される前(メッセージが編集可能なとき)にリンクをアクティブにするには、[ファイル]>[開く]>[リンクを開く]を選択します。
送信済みの編集不可能なメッセージでリンク先を表示にするには、そのリンクをクリックします。
他のサーバにリンクする場合は、そのサーバの[FirstClassにログイン]フォームが開きます。
ドキュメントのURLリンクの動作
ドキュメントでは、カーソルをURLリンクの上に置くと手の形に変わります。
ドキュメントが編集可能な時にリンク先を表示にするには、[ファイル]>[開く]>[リンクを開く]を選択します。
編集できないドキュメントでリンク先を表示するには、そのリンクをクリックします。
他のサーバにリンクする場合は、そのサーバの[FirstClassにログイン]フォームが開きます。
マーカの貼り付け
マーカは、FirstClassオブジェクトの本文内で任意の位置に貼り付けることができ、埋め込みリンクのリンク先として利用することができます。他のオブジェクトへのリンク設定でマーカを指定していない場合は、リンク先オブジェクトの先頭行が表示されますが、リンクでマーカを指定している場合は、リンク先オブジェクトで該当のマーカがある行が表示されます。また、マーカを使用して、同じオブジェクト内である場所から別の場所に移動することもできます。
マーカは、作成者だけが見ることのできるアイコンとして表示され、オブジェクトを編集できない他のユーザには表示されません。
マーカを貼り付けるには、次の2つの方法があります。
・マーカを挿入し、名前を付けます。
・マーカの名前に使用するテキストを選択し、その前にマーカを挿入します。
マーカの貼り付けと名前の指定
1 マーカを貼り付ける位置をクリックします。
行の任意の場所を選択できます。
2 [編集]>[挿入]>[マーカの挿入]を選択します。
3 このマーカを識別する名前を[名前]に入力します。
事前に名前を指定したマーカの貼り付け
1 マーカを挿入する位置で、マーカの名前として使用するテキストを選択します。
2 [編集]>[マーカの作成]を選択します。
マーカが、選択したテキストの前に挿入されます。このテキストは、デフォルトのマーカ名として使用されます。
マーカの操作
マーカに対しては、次の操作ができます。
・名前を変更する。
・オブジェクト内にあるすべてのマーカを一覧表示し、その一覧のマーカを操作する。
・移動する。
マーカをオブジェクト内の別の位置に移動するには、そのマーカをドラッグします。
・削除する。
マーカを削除するには、そのマーカを選択し、[編集]>[クリア]を選択します。
マーカの名前の変更
マーカの名前を変更するには、以下の操作を行います。
1 マーカを選択し、[書式]>[マーカの書式設定]を選択します。
簡単な方法
マーカをダブルクリックします。
2 新しい名前を入力します。
マーカの一覧表示
メッセージ内にあるすべてのマーカを一覧表示するには、[編集]>[マーカの一覧]を選択します。この一覧には、マーカの名前が表示されます。
[マーカの一覧]では、マーカを選択して、次の操作を行うことができます。
・メッセージ内のマーカを選択する - [表示]をクリックします。
・マーカの名前を変更する - [名前の変更]をクリックします。
この一覧での操作が完了したら、[閉じる]をクリックします。
埋め込みリンク
埋め込みリンクは、選択したテキスト、あるいは貼り付けた画像にリンクを設定したもので、閲覧者はそのリンクをクリックしてリンク先を表示できます。リンクが設定されたテキストの書式は、閲覧者が[基本設定]の[本文]タブの[閲覧]タブで設定した書式になります。
リンクには、作成者だけに表示されるアイコンが含まれており、このアイコンはオブジェクトを編集できない他のユーザには表示されません。
本文にリンクを埋め込むには、次のいずれかの方法を使用します。
・FirstClassオブジェクトをドラッグする。
・コピーしたFirstClass本文をリンクとして貼り付ける。
・マーカをドラッグする。
・WebサイトのURLをドラッグする。
・リンクを直接作成する。
本文へのFirstClassオブジェクトのドラッグ
別のFirstClassオブジェクトへのリンクをドラッグによって埋め込むには、以下の操作を行います。
1 閉じたままの状態でリンク先オブジェクトを表示します。
2 本文内の目的の位置にリンク先オブジェクトをドラッグします。
リンクアイコンと、リンクテキストとして挿入されたリンク先の名前が表示されます。
3 必要に応じて、リンクテキストを任意のテキストで置き換えます。
コピーしたFirstClassオブジェクトをリンクとして貼り付け
他のFirstClassオブジェクトへのリンクを貼り付けによって埋め込むには、以下の操作を行います。
1 リンク先オブジェクトを開きます。
2 そのオブジェクトの任意の本文をコピーします。
3 リンク元の本文の目的の位置で、[編集]>[形式を選択して貼り付け]を選択します。
4 [リンク(URL)]を選択します。
リンクアイコンと、プレースホルダのリンクテキストが表示されます。
5 リンクテキストを任意のテキストで置き換えます。
本文へのマーカのドラッグ
マーカへのリンクを埋め込むには、以下の操作を行います。
1 Shiftを押しながら、マーカを本文内の目的の位置にドラッグします。
他のオブジェクトのマーカ、または編集しているオブジェクトのマーカをドラッグできます。
リンクアイコンと、プレースホルダのリンクテキストが表示されます。
2 リンクテキストを任意のテキストで置き換えます。
本文へのWebサイトURLのドラッグ
Webサイトへのリンクを埋め込むには、以下の操作を行います。
1 リンク先Webページを表示します。
2 WebブラウザのアドレスバーのURLアイコンを本文の目的の位置にドラッグします。
リンクアイコンと、リンクテキストとして挿入されたリンク先の名前が表示されます。
3 必要に応じて、リンクテキストを任意のテキストで置き換えます。
直接入力によるリンクの作成
リンクを作成するには、次の2つの方法があります。
・リンクを挿入し、リンクテキストを入力します。
・リンクテキストになるテキストを選択し、その前にリンクを挿入します。
リンクの作成とリンクテキストの入力
1 リンクを埋め込む位置をクリックします。
行の任意の場所を選択できます。
2 [編集]>[挿入]>[リンクの挿入]を選択します。
3 [リンクの書式設定]フォームを更新します。
マーカにリンクする場合は、[リンク先URL]を空白のままにして[OK]をクリックし、次にマーカをリンクアイコンにドラッグします。必要に応じて、このフォームをもう一度開いて更新します。
選択したリンクテキストでのリンクの作成
1 リンクとして使用するテキスト(または貼り付け画像)を選択します。
2 [編集]>[リンクの作成]を選択します。
選択したテキストの前にリンクが挿入されます。
注意
[リンクの作成]は、トグルコマンドです。
3 [リンクの書式設定]フォームを更新します。
リンクのテスト
リンクをテストするには、次のいずれかの方法を使用します。
・リンクアイコンを選択するか、リンクテキストまたは画像をクリックし、[ファイル]>[開く]>[リンクを開く]を選択します。
・Ctrlを押しながら(Windows、Linux)またはOptionを押しながら(Mac OS、Mac OS X)、リンクをクリックします。
・リンクアイコンをダブルクリックし、[テスト]をクリックします。
リンクの操作
リンクに対しては、次の操作ができます。
・プロパティを変更する(リンク先も含む)。
・オブジェクト内にあるすべてのリンクを一覧表示し、その一覧のリンクを操作する。
・削除する。
リンクを削除するには、リンクアイコンを選択し、[編集]>[クリア]を選択します。リンクの書式設定がリンクテキストから削除されます。
リンクプロパティの変更
リンクでは、次のプロパティを変更できます。
・このリンクが接続するリンク先。
・リンクテキスト。
・このリンクが開くウィンドウ。
リンクのプロパティを変更するには、以下の操作を行います。
1 リンクアイコンを選択し、[書式]>[リンクの書式設定]を選択します。
簡単な方法
リンクアイコンをダブルクリックします。
2 [リンクの書式設定]フォームを更新します。
リンクの一覧表示
オブジェクト内にあるすべてのリンクを一覧表示するには、[編集]>[リンクの一覧]を選択します。この一覧には、すべてのリンクのリンクテキストが表示されます。
[リンクの一覧]フォームでは、リンクを選択して、次の操作を行うことができます。
・メッセージ内のリンクを選択する - [表示]をクリックします。
・リンク先を開く - [開く]をクリックします。
・リンクプロパティを変更する - [編集]をクリックします。
この一覧での操作が完了したら、[閉じる]をクリックします。
リンクが他のユーザに対して機能しない場合
他のユーザがリンクを利用できない場合は、次のような可能性があります。
・管理者が他のユーザにリンク先のコンテナへのアクセス権限を与えていない。
・他のユーザがリンク先のコンテナ内のオブジェクトを開く権限を持っていない。
・FirstClassがリンク先オブジェクトを検出できない(リンクを含むメッセージを、サーバに登録されていないユーザに送信した場合など)。
FirstClassがリンク先を検出できない場合、リンクの作成後にリンク先が削除または移動されていないのであれば、リンクが絶対リンクではなく相対リンクになっている可能性があります。
相対リンクについて
相対リンクは、お互いの位置関係が常に同じオブジェクト間で使用することができます。例としては、このヘルプのような自己完結型のドキュメントのセットがあげられます。セット全体を移動できるので(このヘルプの場合は、自分が使用しているサーバに移動)、移動後もドキュメント間のリンクは機能します。
相対リンクは、相対パスだけで構成されています。このリンクには、サーバの識別情報は一切含まれません。リンク先オブジェクトが、リンクを含むオブジェクトと異なるサブコンテナにある場合、パスは両方のオブジェクトに共通するコンテナから始まります(../はパスの起点が現在のコンテナよりも1つ上のコンテナになることを示し、../../はパスの起点が現在のコンテナよりも2つ上のコンテナになることを示します)。
デフォルトでは、ドキュメントのパスに共通のコンテナがある場合は、常に相対リンクがドキュメント内に自動作成されます。
絶対リンクについて
絶対リンクが必要になるのは、リンクを含むオブジェクトの位置が、リンク先オブジェクトから見て変わってしまう可能性がある場合です。移動後もリンクを確実に機能させるには、サーバ識別情報(fcpなどのプロトコル指定子およびサーバのアドレス)を含む完全パスを指定します。
デフォルトでは、それぞれのパスに共通のコンテナが存在しないメッセージとドキュメントには、絶対リンクが自動的に作成されます。
リンクの種類の変更
相対リンクをコピーすると、クリップボード上でそれが絶対リンクに変換されます(任意の場所に貼り付けられる可能性があるため)。このリンクをFirstClassオブジェクトに貼り付けると、相対リンクに必要な条件を満たしている限り、相対リンクに再変換されます。
また、手動で相対リンクから絶対リンクに、またはその逆に変更することもできます。これを行うには、[リンクの書式設定]フォームの[リンク先URL]でリンクパスを変更します。例えば、次の相対パスがあるとします。
../budget/report
このパスを絶対パスに変換すると次のようになります。
fcp://(FirstClassサーバのドメイン名)/finance/budget/report
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