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FirstClassネットワークストアのミラーリング
バックアップ作業を簡単にし、バックアップ中にサーバを実行できるようにするために、選択したボリュームにネットワークスストアの内容をミラーリングすることができます。また、サーバが通常の動作をしている間に、ミラーリングを中断してミラーリングの内容をバックアップすることができます。
FirstClassサーバは、つねにファイルのリストを作成してシステムの同期をとり、主ボリューム上で複製を作成して、ミラーリング先として指定されたボリュームにその複製をコピーします。ミラーリング処理では、完全リストと増分リストの2つのリストが作成されます。ミラーリングを停止してバックアップを行うまで、サーバはつねにリスト情報をミラーリングしています。ご利用のシステムは、つねにミラーリングを行っているのです。
ミラーリング先として使用できるボリュームは、ステータスが[完全利用]または[限定利用]のものだけです。[参照のみ]のボリュームにミラーリングすることはできません。また、AppleTalkでマウントされたボリュームにはミラーリングしないことをお奨めします。これは、AppleTalkへの接続が障害となって、FirstClassのパフォーマンスの低下を引き起こすためです。
今あるネットワークストアと今後予想される増加分を保存するだけの容量が、ミラーリング先のボリュームにあるようにしてください。十分な容量がない場合は、ディスク書き込みエラーが表示され、サーバは10回再試行します。それでもうまくいかない場合は、再試行回数を超過したことを示すエラーが表示されます。
注意
サーバコンソールに「Not enough memory to operate on file(ファイル操作を行うのに十分なメモリがありません)」と表示された場合は、ミラーリングがエラーになっており、メモリの容量を増やす必要があることを示しています。この問題を解決するには、コンピュータの物理メモリを増やすか、メモリ割り当ての「推奨サイズ」を変更してください。
リソースフォーク情報をもつソースファイルをミラーリングすると、その複製からはリソースフォーク情報が失われます(例えば、CTBリソース情報をもつSESファイルなど)。
WindowsのサービスとしてFirstClassを実行している場合は、PAUSEコマンドとCONTINUEコマンドを使用して、中断と再開を行うことができます。
・ミラーリングを中断するには、NET PAUSE FCSコマンドを実行します。
・ミラーリングを再開するには、NET CONTINUE FCSコマンドを実行します。
サーバでミラーリングされる内容
次の例外を除いて、ネットワークストア内のすべてのフォルダがミラーリングされます。
・FCNS\SERVER\DBEXT(Windows)またはfcns\Server\DBEXT(Mac OS X)
・FCNS\FCAS
・FCNS\FCRAD
・FCNS\NOMIRROR(Windows)またはfcns:nomirror(Mac OS)
・[LogFiles]フォルダ
・[Stats.Dir]フォルダ
・自分で変更を加えた可能性のある、en fcやMIME Typesなどのインターネットサービス関連ファイル
インターネットサービス関連ファイルは、必ず元のボリュームからバックアップを行ってください。
注意
ミラーリングを初めて行うと、ネットワークストアのファイルがすべて同期されます。ネットワークストアの規模が大きいと、この作業に数時間かかることがあります。したがって、初めてのミラーリングは、ユーザが誰もアクセスしていない時間や監査が行われていない時間に行うのが最適です。
ミラーリングの作業
バックアップ作成作業の一環とミラーリングを使用するために、次の作業を行ってください(どちらの作業も、下記の「ミラーリングを有効にするには」で説明している作業中に行います)。
・[完全利用]のボリュームへのミラーリングを有効にする。
ミラーリング元のボリュームがAで、ミラーリング先のボリュームがBの場合、Bを[完全利用]にしてください。
・ミラーリング元ボリュームに対して、ミラーリング先ボリュームを指定する。
ミラーリングしたいボリューム(ここではA)が、選択したボリューム(ここではB)にミラーリングされるよう設定します。この設定は、管理者デスクトップの[Volumes]フォルダで行います。
ミラーリングを有効にするには、
1       管理者デスクトップの[Volumes]フォルダを開いてください。
2       ミラーリングしたいボリュームを選択してください。
3       [ファイル]>[プロパティ](Windows)または[情報を見る](Mac OS X)を選択してください。
4       [ディスクのミラーリング]タブで、ミラーリング先を指定してください。
5       [OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると、最初の同期処理が開始され、複製用のファイルリストが作成されます(同期処理中は、[サーバモニタ(Server Monitor)]の[ボリューム]タブで、[ミラーリング情報]が黄色に点灯します)。ネットワークストアを保存するボリュームに対して、必ずこの作業を行わなければなりません。同期処理の状況は、[サーバモニタ(Server Monitor)]の[ボリューム]タブで確認することができます。この段階が終了すると、サーバは自動的に次の段階に移り、ファイルの複製を行います。この2つの段階が完了すると、[サーバモニタ(Server Monitor)]の[サマリ]タブにある[ミラーリングのステータス]が緑色に点灯します。
ミラーリングした内容のバックアップ
ネットワークストアが複数のボリュームに分散している場合は、バックアップ作業の際は必ずすべてのボリュームをバックアップして、ボリュームをまたぐリンクが壊れないようにしなければなりません。
ミラーリングされたボリュームをバックアップするには、
1       [管理]>[サーバ管理]>[ミラーリングの一時停止]を選択してください。
ネットワークストアが複数のボリュームに分散している場合、この選択によってすべてのボリューム上でのミラーリングが中断します。
2       バックアップ用のソフトウェアを使用して、ミラーリングされたネットワークストアをコピーしてください。
このネットワークストアの名前は、FCNSnnnn(Windows)またはfcnsnnnn(Mac OS X)です。nnnnは、元のボリュームのFirstClassIDを4桁の16進数で表したものです。
3       バックアップが完了したら、[管理]>[サーバ管理]>[ミラーリングの再開]を選択して、ミラーリングを再実行してください。
増分の同期処理が自動的に行われます。



ミラーリングの連続停止
ネットワークストアをバックアップで置き換えたり、ネットワークストアを他のマシンに移動したりしたい場合には、ミラーリングを連続停止する必要があります。このためには、ミラーリングされている各ボリュームに対して次の操作を行ってください。
1       管理者デスクトップの[Volumes]フォルダを開いてください。
2       ミラーリングを停止したいボリュームを選択してください。
3       [ファイル]>[プロパティ](Windows)または[情報を見る](Mac OS X)を選択してください。
4       [ディスクのミラーリング]タブで、[このボリュームでミラーリングを有効にする]をクリアにしてください。
5       [OK]をクリックしてください。
[Server Monitor(サーバモニタ)の[ボリューム]タブを開いて、このボリュームの[ミラーリング情報]の[ステータス]が「行わない」になっていることを確認することができます。



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